9月4日は、まいまい京都の表題のツアーに参加しました。
この巨大な石室部分は国の史跡に指定されています。
ガイドは考古学者の加納敬二さんです。普段は京都市埋蔵文化財研究所にお勤めされていて、嵯峨念仏狂言の世話役もされていて、過去に2回、加納さんのご案内で嵯峨念仏狂言が行われる狂言堂を見学させて頂いた事があります。
先ずは仲野親王墳古墳です。
古墳時代後期の前方後円墳(全長75m)です。
宮内省の管轄なので内部に立ち入ることはできませんが堀跡や墳丘が綺麗に残っています。
次に訪れたのが「蛇塚古墳」です。
古墳時代後期の前方後円部(全長75m)の横穴式石室をもちます。
この巨大な石室部分は国の史跡に指定されています。
今回は石室内部に入れて頂きました。
墳丘は既に失われていますが巨石を積み上げた内部の光景は圧巻です。
重機もない古代にどのようにして、この様な巨石を積み上げたのでしょうか?
加納先生によると、先ずは土を盛り、その周りや頂上部に巨石を並べ、石組みが完成した後に土を取り除いて築造したのだそうです。
この太秦周辺には大小200を超える古墳が確認されていて、5世紀後半頃に朝鮮半島から渡来して来た秦氏の影響力を背景にしているとされています。
次に訪れたのが「天塚古墳」です。
こちらも古墳時代後期の前方後円墳(全長71m)で石室がふたつ造られているのが特徴です。
国の史跡に指定されています。
太秦一帯を支配した秦氏一存の墓と考えられています。
この時代に平城宮で即位した桓武天皇は、秦氏を後盾にして都を平城京から長岡京へ、さらに平安京へと遷都したと言われています。
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