京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

「宇治平等院の至宝」

2021年11月03日 08時14分00秒 | 日記
 福寿園で「朝日御膳」を頂き世界文化遺産・平等院へ。





12時45分に集合の後、各自で境内を巡ります。





現在、鳳凰堂内では工事が行われていて内部の拝観は各回定員8名に制限されています。
修復が終わり足場が無くなった状態で拝観したいので今回はパスしました。

ほとんどの方がミュージアム鳳翔館へと向かわれます。







鳳翔館には日本三大名鐘のひとつで"姿の平等院"と言われる梵鐘(国宝)や創建当時の鳳凰一対(国宝)、鳳凰堂内の壁を彩る52躰(いづれも国宝)の雲中供養菩薩の内、半数の26躰が展示されています。



また、境内の観音堂のご本尊さまの十一面観世音菩薩立像など平等院の仏さまがズラリと展示されています。





ミュージアム内では来年2月9日まで平山郁夫画伯13回忌追悼「浄土の祈り」展が行われていて「平等院スケッチ」や「鳳凰堂大下図」や彼が使った岩絵具や筆などが展示されています。

13時45分に再集合の後、今日のメイン(?)の浄土院羅漢堂と養林庵書院(重要文化財)のふたつを巡ります。



羅漢堂は江戸時代寛永17年(1640)の建立で、宇治の茶師たちが自分たちの生業(なりわい)である"お茶"にまつわる先祖たちに感謝し追善の意味を込めて星野道斎とその息子を中心に建立された小さなお堂です。


上の写真は修復前です。










近年修復され、往時の姿に甦っています。
天井には龍が描かれていて禅宗寺院のようです。







次に養林庵書院を拝観します。
昭和2年(1927)に国の重要文化財に指定されています。

建物は天正元年(1573)から慶長19年(1614)に建立されたとされ、お寺の記録では1601年に伏見城から浄土院に移築されたとされています。

襖絵は狩野山雪筆と言われる「籬(まがき)に梅図」が、床壁絵には「雪景楼閣山水図」が描かれています。
床の間や付け書院が備わった書院建築です。
また、仏間や茶室も備わった桃山様式の建築でもあります。

欄間にも藤の意匠が施され、ダイナミックな桃山文化を象徴しています。

縁側に掛かる「養林庵」の扁額は寛永の三筆のひとり松花堂昭乗の筆によるものです。

庭園は細川忠興の作庭と伝わる枯山水庭園です。

庭園はご住職から撮影の許可を頂きましたがSNSに載せないように言われているので残念ですが掲載を見送らせて頂きます。



藤原道長・頼道により建立された平等院の奥深さを改めて感じた一日でした。