京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

南禅寺天授庵と三門

2018年08月03日 22時00分45秒 | 日記
7月28日の無鄰菴の帰りに久しぶりに南禅寺塔頭天授庵を訪ねました。
土曜日の夕刻でしたが最近の酷暑のせいか拝観者は少なく、ほぼ貸切状態でした。





本堂の縁側からは東に美しくよく手入れされた庭園が広がっています。もみじが多く植わっているので秋の紅葉は素晴らしいです。北側を見ると三門が借景になった素晴らしい枯山水が広がります。







また、南側には池泉廻遊式の庭園があり池には八ツ橋がかかり、滝があり、気分だけでも涼しさを感じます。池の蓮はまだつぼみで開花が待たれます。





三門に登るのは何年振りでしょうか?12年か13年振りでしょうか?階段で「頭上に注意」とあるにもかかわらず頭を強打した記憶が鮮明に覚えています。
石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」の名台詞に思わず納得です。(後生の作り話ですが、、)







築城の名手の藤堂高虎が関ヶ原の戦いで亡くなった人々の菩提を弔うために寄進したと伝わります。
やはり、ここからの眺めは絶景です。しばし、石川五右衛門の気分で眺めを楽しみました。
酷暑のせいでしょうか?人気スポットですが観光客の方は少なかったです。









京都には禅宗寺院の三門をはしめ、山門、仁王門が多々ありますが、常時公開されているのはこちらの三門だけです。しかも、重文だし、、、貴重な建築物です。

煎茶文化でよみとく近代数寄空間 庭園編

2018年08月03日 21時34分24秒 | 日記
今日、7月28日は京都市国際交流会館で京都造形芸術大学の尼崎先生による講座がありました。
こちらで1時間半の講義があり明治以後、お茶の世界では抹茶が主流だと思われていましたが抹茶と煎茶が拮抗した時代だと近年の研究でわかってきた。とのお話でした。





千利休が確立した侘茶は狭い茶室と露地庭園で構成され、どちらかと言えば閉鎖的な空間です。それに対して煎茶の茶室、庭園ともに解放的な空間です。

大正時代に行われた東山大茶会においてもその半数近くが煎茶席だったそうです。無鄰菴にも藪内流の燕庵の写しの立派な茶室がありますが東山大茶会では煎茶席だったそうです。







野村碧雲荘でも煎茶席が設けられた記録が残っているようです。隣の野村美術館は野村徳七(徳庵)のコレクションを展示していますが、煎茶道具はなかったように記憶しています。来月に改修工事が完了しリニューアルオープンするので確かめてみたいと思っています。