この論文は「はじめに」に記されているように、平成21年度の太宰府市文化ふれあい館にておこなわれた市民遺産展で、著者がおこなった木鷽に関する展示のための基礎調査が母体となっているようです。
構成される資料はおおまかに文献・絵画史料と関係者からの聞き書き、残された作品のコレクション資料の3つからなっています。
今までの木うそに関する概説は太宰府天満宮が発行する社報「飛梅」の複数の記事があるくらいで、郷土玩具研究においても専門誌の数ページを割く程度のありさまで、本格的な先行研究がない状況でした。ここでは鷽替え神事そのものの複数伝えられる由緒の整理から手をつけ、散在する史料群を古い順にならべて検討をおこなうところから本論に入ります。
構成される資料はおおまかに文献・絵画史料と関係者からの聞き書き、残された作品のコレクション資料の3つからなっています。
今までの木うそに関する概説は太宰府天満宮が発行する社報「飛梅」の複数の記事があるくらいで、郷土玩具研究においても専門誌の数ページを割く程度のありさまで、本格的な先行研究がない状況でした。ここでは鷽替え神事そのものの複数伝えられる由緒の整理から手をつけ、散在する史料群を古い順にならべて検討をおこなうところから本論に入ります。