森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

『ホテルキング』の感想

2020-08-14 13:30:07 | 海外ドラマ

申し訳ないのですが(なぜ謝る、私?)、またも「韓国ドラマ」の感想です。ジャンル分けすると、ラブロマンスに入れられてしまうのかも知れませんが、これはサスペンスだと思います。見ごたえ十分でメッチャ面白いです。または肉親との愛憎劇でかなりのヒュ~ドロドロ・・・・って、ヒュ~の部分は無しですね^^

※    ※    ※

私はあんまりラブロマンスと言うジャンルには興味がないと、何とはなしにこのブログ内でも呟いていたと思います。それは本当で、あえてそれが中心のものは、なんだか疲れちゃってずっとは見られないのです。

だけどこれ、

「お前を愛さなければ・・・・・・・・・僕が死ぬ・・・」

なんですよ。

だめでしょ、これは、もう。

愛してはいけない人を、愛してはならないとずっと突き放してきたのに、抗いきれずに自分の気持ちを吐露する言葉がこれなんですよ~。

思わず白旗、降っちゃいました。(笑)

 

時々、すべてのドラマで思う事ですが、ライターさんが泣きながらそして同時に笑いながら書いているなと想像できるセリフがあるのですが、まさにこれがそれ。泣きながらと言うのは、そう言う泣けるシーンだから。テレビ前とか劇場でみんなが号泣するシーンなど、一番先に泣いているのはライターさんの場合もあるのではないかと思っているんです。いや、凄く思ってる。でもそれはその人の性格もあるので、単に一概には言えないだけで。

そしてなぜ泣きつつ笑っているかと言うと、そのセリフが「会心の一撃」だから。

そしてその一撃にやられてしまった、わたし。

「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」が面白くて、出ているキャストさんがことごとく気に入っていたので、その繋がりで作品を選んでいます。(『トンイ』は別です。)この作品の主演は、「トッケビ」では死神だった、イ・ドンウクです。

 

彼はこういう陰のある静かであっても、熱い時には熱い男性を演じるのが似合っていますね。

ヒロインはイ・ダへ。「韓国ドラマ」を見る新人の私から見ると、「トッケビ」のサニー役のユ・インナとイメージがよく似ているように感じてしまいます。

悪役に徹していたイ・ドクファや敵か味方かと言う謎の女性を演じていたキム・ヘスクが、なんだか素晴らしかったです。

演出によっての表現の仕方が違うので、その役者さんたちの演技力と言うものは、イマイチ分かりかねるのですが、この脇を固めた二人の大人たちの演技が素晴らしかったことは間違いのない事です。

32話のドラマでしたが、私的には28回は神回で、ティッシュボックスを抱えて、涙で鼻が詰まって死にそうになりました。

それは恋愛パートではなく、親と子の物語パートであったことは、やはり私らしいと言えるかもしれません。

ヘスクの演技に号泣でした。

 

そうそう。

ホテルの建て直しについていろいろ語られますが、日本人好みのいろいろなアイデアが出て、それにまつわるいろいろなエピソードがあってと言うお話は皆無です。つまり営業系の奮戦記などはまったくないと言う事です。団体客を取るのに走り回るとか、訳アリのお客様の謎を解き、感謝されて大口の顧客になると言う話もまったくないですからね。

起死回生のイベントもことごとく邪魔をされ失敗したり・・・・いろいろあり過ぎ。

それでも何とか経営が存続しているのは、ホテルの規模とロケーションが良かったから、それによって持ちこたえていたのかも知れませんね。

この物語は主役二人の、過去からの呪縛から解き放たれ、人間としてまたはホテリアとしての成長の物語だったように思います。

お勧めできます。

Amazonprimeで、prime特典で見る事が出来ます。

 

※       ※     ※

少々のネタバレ感想です。

 

「あの人に終わりはないのかな。だったら怖いな。」とチャ・ジェワン(イ・ドンウク)が最後には呟いてしまほどの、徹底した悪役だったイ・ジュング。

優秀でありながら貧しく貶められてた・・・・・・。

だけど親友もいた、家族にも恵まれた、素晴らしい子供にも恵まれた・・・・・・。すべて自らの心の貧しさで失った事に、最後まで気が付かなかったのだと思いました。

素晴らしい家族が離れて行ったのも、ミヨンが彼をとうとう愛さなかったのも、そこに理由があったのに。

 

だけどどんな親でも最後まで突き放せなかったチャ・ジェワン。

来世では、私の息子になって生まれてきてください。ぬくもりに包んで育てます。・・・・のような事を言いますよね。

なんだか心打たれました。

今生で縁した人は、来世でも近隣に縁して生まれてくると仏教では言われていて、私もその説は好きなんです。

本当の愛し方も分からなかったジュング。でも彼は彼なりにチャ・ジェワンを愛していた事は伝わってきます。お金や名誉を渡すことが愛だと思っていた、悲しい愛でしたが。

最後に言った「ありがとう。」は心からの物だったのだと感じ、それだけが救いでした。

 

また、心から憎んでいた男の子供の子を宿しても、本当にその子を心から愛したミヨンは立派な人ですね。

 

なんたって32話もあるので感想は山のように有るのですが、残念ながらお仕事に行く時間になってしまいました。

 

あまり引きずりたくないので、この辺にしておきましょう。

HPはこちらです→

 

追記:上の文も少々直したのですが、やっぱり後ひとつだけ書かせてくださいね。

それはチャ・ジェワンがやっと母と再会し、幸せな時間を持った時、

「今まで出来なかった事を、今からすべてやっていきましょう。」

「今から ?   どんなことを ?」と言う母に

「僕の服を選んだり、ご飯が出来たよと言ったり、帰りが遅いと小言を言ったり・・・」

 

なんだかこんな日常が、本当の幸せなんだなと、今の私の胸には突き刺さったのでした。

 

 

 

 


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