「それは以前、わしが話した話によう似ておるなぁ。」
そう信長は言った。それは、
「一番偉いのはお天道様。その次は都におわす帝。そしてその次は帝の門を守る将軍である。」と言う二十九話でも語られた話だった。
似ていると思った光秀の話は、こうだった。
「ある日、8歳の子供が父親に問うた。尊き仏は誰から仏の教えを教わったのか。すると父親は一番尊き仏から教わったのだと答えた。すると一番尊き仏は誰から教わったのかと問うた。父親は応えられず、天から降ってくるものに教わったのだと答えた。」
つまり、「天啓」の事かと、私は思いました。
ものすごく共鳴できるお話でしたね。
そして信長はその話から、自分が語った話を思い出し、帝に会う事を思いつくのでした。
今回の三十話は、ああなってこうなってと流れがスムーズで、誰がどう思いどのような立場を取っているのかも分かりやすかったと思いました。現実の世界でも物事は単体では存在せず、絡み合ってエピソードを紡ぎ成り立って行くものだと思います。
義昭と駒のホタルの物語は、次にはどのように紡がれるのかは気になる所ですが、やはり私の中では、庭で語った信長と光秀の語らいが、今回のトップハイライトになってしまいました。
彼らはずっと、別に図らずとも距離を保ち、それでもお互いをリスペクトしつつ気にかけてきました。今からが二人にとってのさらなる蜜月時代だと思います。それが如何に本能寺に至る道を進んでしまうのか、こうなってくると、本当に日本史最大のミステリーに感じてしまいます。
その時、光秀は必ずや天から降ってくるものに、その道を問うはずです。
天は何と言って光秀を導くのでしょうか・・・・・・ !?
そう思ったら、ついつい今年のカレンダーを見てしまいました。11月になってくると、いろいろと気持ちが焦ります。
大河もいろいろあったから、どうなったんだっけなぁ。年内で終わる ? 無理よね。
一体いつが最終回なんだろう ?
ご存知の方は、今更かと思われると思います。そうなんです。今更思ったのです。
全44話なんだから・・・・えーとえーと、と調べてみたら、公式ツイッターに載っていました。2週間も前に(^_^;)
いろいろと焦る11月ですが、大河だけに関しては焦る必要もないですね。年をまたいだ異例の大河ドラマをじっくりと楽しみたいと思いました。
しかしなんだかんだと言って、やっぱりこの国の陰のボスは庶民かもね。
「会った方が良い ? 信長君ってどんな男 ?」って、帝は東庵先生に聞いていましたよね。
東庵も駒も、ちょっとやり過ぎじゃんって・・・・・チョピッと思ってる私です・・・ほほほ
そして次週は緊迫の・・・・!!!
楽しみです。