森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

美しい、だけじゃない「ラファエル前派の軌跡展」

2019-06-01 09:44:05 | お出掛け日記

この絵画展には行こうと前々から密かに決めていました。

だけどなかなか行く日が見つからず、今回もギリギリとなった5月30日に出掛けてまいりました。

この「ラファエル前派の軌跡展」は6月9日まで「三菱一号館美術館」にて開催中です。

 

「ラスキンの生誕200年を記念する本展」

ラスキンについては
ターナー評価で名を成した19世紀英国の美術批評家ラスキンは、万人に向けた芸術の必要性を説く一方で、前衛のロセッティらが率いたラファエル前派同盟を擁護し、バーン=ジョーンズやモリスに影響を与えました。』HPより

ラスキン自身の描く水彩画も、自然体で美しく心惹かれるものを感じます。また裕福な家に育った彼は、芸術家たちを支援し育て、大きな業績を残したといえるでしょう。

だけどラファエル前派の人たちは、彼と彼の妻、そしてその支援を受けていたミレーとのあれやこれやのお話も有名で、ドラマチックなのですよね。そこだけを見てしまうと、男女のドラマ的には女性的視点で言うと、どうも彼は分が悪いような気がしてしまうのですが、彼のなした仕事と言う視点で見れば、すこぶる魅力的です。

また多くの人が、彼の著作から影響を受けました。

気持ちはあっても興味のある事が多すぎて、なかなか実行までに至らない私ですが、いつか四苦八苦して彼の著作なども読んでみたいと思いました。

ゴシックの本質
川端 康雄
みすず書房

 

ところで本題でもある美術展のお話ですが、作品数、およそ150。なかなか充実していて作品数も多すぎず見応えがありました。

私はなぜか毎回「ターナー展」なるものを見逃しています。あの優しい水彩画の世界をいつか堪能したいと思っていたのですが、なんと入った最初の部屋が、そのターナーのコーナー。作品数は少ないのですが、本当に嬉しかったです。ラスキンがターナーに出会ったのは、最初は本の挿絵だったところも、素敵なエピソードだなと思いました。

 

今回の美術展には、なんと全作品写真撮影がOKの部屋があるのでした。

薄暗くてフラッシュ禁止なので、あまり上手くは撮れていないのですが、嬉しくなってたくさん撮って来てしまいました。

またそれとは別に、自分も写り込める楽しい写真撮影のコーナーもあります。三菱一号館美術館は、毎回それがあるので好きです。

 

ついでながら、私がラファエル前派に嵌った美術展は「「ラファエル前派展」に行ってきました。

検索していたら面白そうな本を見つけたので、貼っておきます。

もっと知りたいラファエル前派 (アート・ビギナーズ・コレクション)
荒川 裕子
東京美術

 この「もっと知りたい」のシリーズはかなり面白そうですね。

 

と言うわけで、期待通りの充実した美術展鑑賞の一日になりました♪

コメント (2)
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