いいドラマだなと思うものには結構出会ってきたと思うのですが、なんだか久しぶりに頭がクラクラするような、私好みのドラマを見たと思いました。
たった5話で終わってしまったので、今シーズンの中で最高だったという言い方は当てはまらないと思うのですが、この作品をこのシーズンの中の一作品として見るならば、やっぱりこれが№1です。
もう頭の中にあのチャチャチャチャという音楽がこびりついて離れません。←チャチャチャチャってなんだと言われそうだけど・・・
かっこいい、かっこいいですよ~、もう。
「ロング・グッド・バイ」については、実は「相棒」の「名探偵登場」で知ったんです。
あの回もなかなか面白かったですよね。一応その感想は→こちら
でもハードボイルドって、なんとなく男が惚れる男のお話みたいに感じていたんです。
私にはマーロウ・矢木〈「相棒」の探偵〉ぐらいでいいんじゃないかなって。
だけれどあの渋さには女だって惚れちゃいます。あっ、女だから惚れるのか。
それは増沢磐二の浅野忠信さんが役にピッタリだったからですね。
そして原田保役の綾野剛さんも。
彼の捨て犬のような目って、本当にほっとけませんって感じがしてしまいますよね。
推理ドラマ〈?〉なので内容の感想はないんだけれど・・・・
いや思わず、推理ドラマの後に「?」をつけちゃったのは、良く考えてみると、このドラマに推理するところなんかなかったんじゃないかな。
うーん。
でもやっぱりネタバレ感想は書かないほうがいいような気がします。
それに物語の展開ではなくて、人物の心情的な部分で、ちょっと分からないところもあるんです。だってなぜあの人は急にあのような行動に出たというのでしょうか。決め手となる証拠なんかないのに。
だけれど雰囲気、バッチリ。
その世界観に酔いたいドラマでした。
雨の中の保との出会い。
蘭の花を燃やす虚言癖の女。
ギムレットー
私はちょっと病気の関係で、もうお酒は飲まないの。
―ギムレットを飲むには遅すぎたね。
なーんて言ってみる。
これ、もう原作読もう。
ついでに言っちゃうと、増沢磐二に再び登場していただきたいと願うところです。
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ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11) |
村上 春樹 | |
早川書房 |
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長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) |
清水 俊二 | |
早川書房 |
どっちで読むか迷うな。
ドラマ版のやつが、一番読みやすいらしいけれど。
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ロング・グッドバイ〔東京篇〕 (ハヤカワ文庫 JA ツ 3-1) |
司城 志朗,渡辺 あや | |
早川書房 |