森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

龍馬伝-28回「武市の夢」

2010-07-12 09:36:29 | ドラマ (大河)
今回は2部の終わりでした。

前回、吉田東洋を殺したのは自分だと大芝居を打った龍馬でしたが、ドラマ的にはどういう展開になるのかなとワクワクしていました。
動きましたね、大殿様が。
見せてくれました。近藤さん。

と、そこから書きはじめたいけれど、少し順番を追って書いてみます。オープニングの名前、回想、回想で凄かったですね。流石二部の終わりだけあると思ってしまいました。どんな風に出てくるのかと思ったら、それは「マ・ト・メ」と言う感じで大した映像でもなかったので、ちょっこし期待はずれでしたかしら。

でも、オープニングの前に、早くもちょっと泣かされてしまいました。

弥太郎の「武市さんの為にそこまでするのか」←の方言のセリフ
にも、心打たれましたが、なんと言っても龍馬の家族の優しさにです。

にいやんが、
「知らないものは龍馬の事を悪く言うものもいるだろうけれど、わしらだけは龍馬の事を信じていてあげような」的な事を言い、皆が頷くシーン。良い家族なんですよね、本当に。

そして、龍馬が東洋殺しを告白したと言う報告を聞いて、容堂が動きます。容堂は武市がいる牢にやってくるのです。

「坂本龍馬ちゅうもんが東洋殺しを名乗り出たが、わしはそんな嘘は信じちゃあ・・」土佐弁の語尾はなんて言うんでしたかねえ。まあ、いいや。「いない。」
「東洋殺したのは、武市、お前たちだと思っている。」と、真正面切って、床に座り込み膝詰めトークの大殿様なのでした。

武市は自分の行動には忠もあり義もあったことを、容堂に心の底から分かってもらいたかったのだと思います。

もっと前なら、武市が「大殿様の為」にというたびに、それは容堂の気持ちを逆撫ぜするものでしたが、今日の容堂は違っていました。武市の想いが知らず知らずのうちに伝わっていたのかもしれません。
「長宗我部でなくて山之内だったら、わしはどれだけお前を可愛がったろう。」
「お前は良い家来。」

武市にとっては夢のような、聞きたかった言葉ばかりだったと思います。土佐の差別の歴史は生半可なものではないのです。容堂の頭が異常に固かったわけではないのです。彼にそれを言わせたと言う事は、凄い事だったと思います。

そして武市は、東洋殺しの罪を認めます。そして、以蔵を楽にしてやってくれと頼むのでした。
決して「助けてくれ」とは言いません。なぜなら、邪魔になる者たちを以蔵が消していった事は事実だからです。武市も命乞いなんて、もちろんしません。
容堂は武市に切腹を言い渡します。
それは武士として死んでいく事を意味しているのでした。
「腹、切りいや。」とそこで容堂は、脇差を武市に差し出すのでした。
死ね、と言われても、その「死」の意味が違います。
脇差を渡す。凄いなぁと思いました。ところが吃驚、それ、近藤さんのアドリブだったのですって~~!!

やりますね・・・!!コンドーウさん。

そして、翌日龍馬が弥太郎の手引きで牢に忍び込んで会いに来ます。(しかし、弥太郎、いつも口を押さえられて・・・いつか手違いで窒息するぞなんて気が散って・・・笑)

このシーン、何気に武市の心情解説だと思いました。
容堂と武市のシーンは、凄く良いシーンだったけれど、武市の心情が分かりづらいと言うか難しい。
じっちゃん、ばっちゃんから、子供まで見ている大河ですから、ハイレベルグッドを求めると、視聴率が反比例なんて馬鹿げた事も起こりえるのがテレビの七不思議ってなところでしょうか。

龍馬と最後に会うのは、物語的にはそんなに良い展開とは思えないのですが、あんな大芝居を打ったのに、これで武市と連絡が取れないで、彼が死んでしまったら、龍馬の気持ちは半端になってしまい、物語的には変ですし、何より武市が自分の心情を丁寧に話したのが良かったですね。
昔龍馬が弥太郎に言った、下士も上士もない世界が来る。武市はずっとその事を忘れなかったのですね。
動揺する龍馬をなだめる弥太郎の演技が、もの凄く自然体で、これまた良かったですね~。
「武市さんは、この先を竜馬に託したんだぞ」←の、土佐弁のセリフ。

そして、ここからのシーンですが、如何にライター様の腕ひとつで、物語はこんなにも面白くする事が出来るのかと、ただただ感心をした次第なんです(何と比較しているかはさておいて)

妻への武市からの手紙。
「二人でのんびりと暮らすという約束は果たせなかった。」まあ、普通・・だけど
「もしも来世ちゅうもんがあるのなら・・」・・・・・・うううっ、泣ける。。。。。。


以蔵への手紙・・・は、まあそんなにインパクトは高くなかったのですが、その処刑シーン。
顔の腫れも引かず、以蔵は醜いまま死んで行きます。あっ。「醜い」に過剰反応しないでくださいね。でも、佐藤君はイケメンも売りのひとつだと思うのですよ。モデルっぽいその容姿、素敵ですよね。だけど、そんなもので勝負しなかった所が凄く良く感じました。
最期に、愛した女との良い思い出が記憶に蘇って消えていく以蔵。

この時橋を往来していた人たちが、跪いて以蔵の冥福を祈るシーンが印象的でした。

武市の切腹シーン。
解釈しようとする者に
「待ちや!」と静止して、自らの腹切りだけで死んでいく武市。壮絶です。ゆえに首と胴は繋がったまま。これこそ武市の自分は信念に基づいて正しい事をしたのだと言う、彼の意地だったように感じました。

そして、龍馬たちは薩摩へ。

見ごたえありました。3部の展開も楽しみです♪











コメント (2)
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