やられた方はは何時までも覚えていて、やった方は覚えていない。真夜中に、その悪夢に苛まれて眠られない夜をすごし、その後の人生を翻弄されてしまったというのに、かたや、覚えてないのだから、もちろん罪の意識など一片の欠片もない。
「いじめの構図」そのものが、その事件の底辺に持ち込まれた今回の「相棒」は、深い作品だったと思います。 どんなに普通に演じていても、いつも普通に見えない佐野史郎がゲストでしたが、その持ち味がもの凄く活きていて切なさの余韻が残りました。
いつものようにあらすじはコチラ
チケットの張替えトリックを暴くのに、藤巻のワインに対するこだわりにかけるというのは、本来は無理な展開なのかも知れませんが、どうも、「相棒」には妙な説得力があって、見ている側にそれを気付かせないものがありますね。
また、それに拘るかも知れない人のためにも、最後の薫のセリフが用意されていました。
「黙っている事も出来たんですよね。」
でも、それが出来ない事を見抜いていた右京の心理戦の勝ちであった事を納得してしまうのです。
計算されているよな~、などと感心してしまいます。近頃HPのあらすじの所に脚本の名前が出るようになりましたね。この作品は櫻井武晴さんが書いています。
以前から、「相棒」ファンの方たちはライターを踏まえて作品を楽しまれていたようですが、私はライターが作品によって違うという事も、今年初めて知ったことで、これはブログを始めたおまけみたいなものだと思っています。
「相棒」がいろいろな顔を持ち、枯れない面白さを誇っているのは、そのせいかもしれません。
しかし、今回の作品は見終わってしばらくすると、なんとなくワインを飲みたくなって来てしまいました。影響されやすい私です。
あまりに世間知らずなのでちょっとリサーチしてみると・・・
ロマネコンティはいくらぐらい?
1960年ー126万円。1971年ー136万5千円。
ああ、そうですか。
当たり年。。。ボジョレーは2003年は百年に一度の当たり年といわれた。ボルドーの2000年は1961年1982年に匹敵するほどの当たり年。 ふ~ん
折りしもその時電話が鳴った。冷凍食品のシュ●ーから。
つい「じゃあ、このスパークリングワインを。」と注文してしまいました。
2,730円。。。。。。。。。。冷静に考えてみたら、高いじゃないか~。
―横道、私らしくズバッと逸れました。戻ります。―
驚いた~、薫ちゃんの舌と思ったら、新潟の造り酒屋の息子でしたね。今回のトリオ・ザ・捜一は出番はおまけみたいなものだったけれど、全力で駆けていましたよね。(本当に走っていたわけではありませんよ。)
分からない事は、聞いちゃおうかな、どうしようかな、やっぱり聞いちゃえと言う、三浦さんの顔がおかしかったですよね。
で、聞いちゃったのーと言う、セリフのないイタミンたちのこけた演技を見逃しちゃった人は少ないですよね、きっと。
そういえば、「パルトネール」は英語で言ったらパートナー。要するに「相棒」と言う名前のワインで、実在しないワインなんですってね。
騙される所でした。。