あなたは、自分の言葉によって正しいとされ、
また自分の言葉によって罪ありとされる。マタイによる福音書12章37節
言葉でもって神は世界を創造されました。人に言葉が与えられているのは、それによって神の創造のみわざに参与するためであります。
言葉は建てることも倒すこともできる力をもっています。
言葉をどう用いるか――――そこで人は、神によってテストされているのであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
あなたは、自分の言葉によって正しいとされ、
また自分の言葉によって罪ありとされる。マタイによる福音書12章37節
言葉でもって神は世界を創造されました。人に言葉が与えられているのは、それによって神の創造のみわざに参与するためであります。
言葉は建てることも倒すこともできる力をもっています。
言葉をどう用いるか――――そこで人は、神によってテストされているのであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
人のよしあしを言いあるく者は秘密をもらす、心の忠信なる者は事を隠す。箴言11章13節
人が「秘密」にしなければならないことは、たいていつらいこと、悲しいことであります。
それを話の種にするような人は信頼できません。
「忠信な」人はそれを自分の心の痛みとし、祈りをするのであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
金銭を好む者は金銭をもって満足しない。
富を好む者は富を得て満足しない。これもまた空である。伝道の書5章10節
金銭も富も、人が安心を得ようとして追い求めるのであります。
しかし、それはどれ程多く得たとしても安らぐことはできません。
逆に持てる者ほど大きな不安をかかえています。
金銭や富、――――即ち「物」が魂を安らがせることなどできはしないのです。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
神のなされることは皆その時にかなって美しい。伝道の書3章11節
人生不可解。そういって自死した青年がいました。
人生は複雑であり、混乱しており、人は無意味に苦しんでいるように見えます。
しかし忘れてはなりません。
わたしたちは神の織りなす刺しゅうの裏側を見ているだけなのです。
表にはたえまなく美しい模様がきざまれています。
この表をわたしたちはいつか、見せていただく時が来ます。
そのとき、耐え忍んでよかった、ときっと思うのであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
すべての人は、結婚を重んずべきである。ヘブル人への手紙13章4節
男性と女性の愛による結びつきが結婚であることはいうまでもありません。
が、思いやりや感情がいつまでも二人を結びつけているとはかぎりません。
キリスト者が結婚を重んじるのは「神の合わせられたもの」という信仰があるからであります。
人の思いをこえた神の思いがあることを信じてゆくときに、結婚はゆたかなものとなります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
口にはいるものは人を汚すことはない。
かえって、口から出るものが人を汚すのである。マタイによる福音書15章11節
人は外面を清潔にすることに神経をつかうものであります。
しかし、内面のことはなおざりにされていないか、とイエスは問うのであります。
外から入ってくるものが人間を汚すことはありません。
内から出てくるもの―――口から出ることばがどんなに人間を汚し傷つけているか考えなければなりません。
外よりも内が清められなければなりません。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。
そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。マタイによる福音書7章5節
人のことはよく見える―――つもりであります。
しかし自分の目の中の梁を取りのけない限り、見えはしない、というのです。
自分の梁を取りのけて、はじめて正しく人のことが見える、というのです。
「人をさばく」(7章1節)なんて、なかなかできることでありません。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。
あなたがわたしと共におられるからです。 詩篇23篇4節
人生には、にぎやかな通りがあり、静かな小道があります。
山があり、野があります。
しかし人はいつか死の陰を谷を歩かなければなりません。
そのときには誰もそばにいません。
そのときわたしたちの魂の傍に立つことの出来るのは贖い主なる神だけであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
悪に報いたい、と言ってはならない。主に望みをおけ、主があなたを救ってくださる。箴言20章22節
わたしちを傷つける悪は数多くあります。
中傷、裏切り、策謀。日常の生活はそうした人間の悪の中を漂っているのに似ています。
その悪のいちいちに反撃するなというのです。
悪に反撃して正義を行っているつもりで、かならず悪に足を救われてしまいます。
サタンの思うツボであります。
審き主である神を信じて任せるのです。神は正しい裁きを行い、「悪より救い出して」くださいます。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
陰口は友情を裂く。箴言16章28節
陰口は、いうまでもなく表面にはあらわれないものであります。
表面にはあらわれませんが、深い亀裂はその見えない部分から始まります。
そして表面に出ます。(その時は手遅れです!)
「友情ある説得」はいつだって表で、正面から行われます。
けっか的にそれは友情を確かなものにすることになります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より