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バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

雨の七夕

2011年07月07日 | 記事日記


 生憎の雨の七夕になりました。

“星に願いを”と問われれば、クチを閉じる思いの深さ。

全ての後に来るのは祈りでしかなのかと、笹を濡らす雨に目を閉じます。

友の無事、家族の無事。

平穏であることの掛け替えのなさを感じずにはいられません。


また天では例によって、一年に一度の大イベントが展開されようとしていますが、こんな日の夜は傘でもさして出会うのでしょうか?

恋愛の様式もすっかり変わって、天上物語にうっとりしたのも、わたくし達世代と、幼稚園児で終わりなのかも知れませんね。


「あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり」

小倉百人一首の有名な恋の歌は昭和歌謡まで、脈々と続いていました。

「逢えば別れがこんなに辛い 逢わなきゃ夜がやるせない どうすりゃいいのさ思案橋」

早世の歌手、青江 三奈さんの「長崎ブルース」です。

長崎が雨の似合う町と言われるように、今宵の雨もさて。

天の二人の涙雨と致しましょうか。


扉の向こうに小さな椅子が