バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

秋はまだですか?

2010年09月06日 | 旅 紀行

 「あなた。ホントに秋はまだなのかしら? 同じ行くなら、“秋はまだですか?”なんてタイトルを付けて行きません?」

「いいねぇ~ッ! 君はホントにタイトルを付けるのが上手いね」

なんておだてられて、先週末、決めていたお宿を目指して、鳥取方面に向かうことになりました。

9/4(土)  <雨女 なってもいいわ 今日くらい>

一時間半ずつ運転をして、入り組んだ海岸の、とある入り江にある小さな旅館に投宿しました。

今日の宿泊は二組ということで、もう一組の、まったく同年輩のご夫婦と、衝立を隔てて夕食を取ることになりました。

まず夫から口火を切りました。

「どちらから?」

「大阪です」

衝立がじゃまになるほどあれこれ話が弾み、途中から自然と夫婦の会話に分かれましたが、食事を終えられたようで、

「それではお先に」と言って、ご夫妻は先に席を立たれました。

後を覗きますと、ビールが一本。

あれほど仲良く、楽しそうに召し上がっていたのに一本ですか?

わたくしはカラになるたびに厨房に行かされ、

「あの~ もう一本ビールをお願いします」

これを四回繰り返し、「今日はメチャ調子がいいなぁ」と夫が言いました。

<ええ~ッ 五回目も行くの?> ギョッとしましたが、

「よし。今日はこれくらいにしとこ!」とすんなり席を立ちました。

「偉い。あなた!」

何で誉めないといけないのか、わたくしの悪い癖です。

 

“秋はまだですか?”

ありました。今日見つけた、たったひとつの秋がここに。

               

                 <天ぷらに なって出てきた もみじです>

    

                            お安い宿ですがこのほかに焼きガニが少々。

9/5(日)  <今日もまた なれそうもない 雨女>

車は海岸線を少し西へ。

やって来ました鳥取砂丘。近くの海では波乗り族が、

                      ノッテケ ノッテケ波遊び

            

                 砂丘のラクダも 汗ラクダ! (注・汗だくだ!)

            

                       砂丘は広いなぁ 大きなぁ

            

            

笑いたくないほど、秋はどこにもありません。

「あなた。だめですね。今日はどこにもありません」

「そうだね」

             ~間~

「あッ ありました。こんなところに」

「えッ どこ?」

「二人の間(あいだ)に秋風が・・・」

「またぁ。君はホントにジョーダンが上手いんだから」

ジョーダンと本気がよく分からない夫を持って、私は結構 幸せ者かも知れない。

 

“秋はまだですか?”

ええ まだでした。でも必ず多様な秋が来ますから。

そのことはシニア世代が一番よく知っているはずです。

あの熱い夏が過ぎて、今その秋を実感している私たちですもの。

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コメント (12)
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