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バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

徒なき花

2010年08月30日 | 記事日記

 秋ナスの収穫に向けて、夫が切り込んだ苗に小さな実が付き始めました。まだ5㎝に足りませんが、中には双子の赤ちゃんもいるようです。

          

<嫁に食べさせたくない>と言われるくらい美味しいもののようですが、わたくしには残念ながらその違いがよく分かりません。

むしろ<親の意見とナスビの花は千に一つの徒(あだ)も無い>といわれる言い伝えのほうが胸に来るものがあります。

それほど親の意見に無駄が無く、後に実(身)になるものだといまさらながらに思います。

もう随分昔のことになりますが、イヤ。イヤ。とイヤがり続けるわたくしに、ついに運命の日が来たときの事。

わたくしも 「もうこれを最後に絶対見合いなどしない」

「どんなにおばあさんになっても結婚は恋愛だ!」と心に言い聞かせて、最後の見合いをした日、亡母は言いました。

「○ちゃん、もうこれくらいにしなさい。(変な発言)お母さんはいい人だと思うわ。ねっ もう決めなさい」

何で決めたのか、わたくしの生涯のミステリーになりましたが、母の意思を込めた言葉は、わたくしを動かすくらいの説得力がありました。

夫の何を見てそう思ったのか、「あの人しか、あなたにはつとまらない」と母は言いました。

今その真意が分かりかけて来たのです。本当にわたくしは出来が悪過ぎました。

わたくしがお断りした皆様はお幸せでしたね。

          

ナスビの花がニッコリ笑っています。

「私に徒花はありません」

 

「○ちゃん ほ~ら幸せでしょ?あなたが幸せならお母さんはうれしい・・・」

わたくしはちょっと言いたいこともあるけれど

「お母さん ありがとう」 そう言って、空にいる母を喜ばすことに決めました。

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