to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

Little D.J. 小さな恋の物語

2009-11-08 23:17:59 | the cinema (ラ・ワ行)
大切な想いは、伝えなきゃ。
すべてをかけて、
小さなディスクジョッキーが伝えたかったこと。

製作年度 2007年
上映時間 128分
原作 鬼塚忠 『Little DJ 小さな恋の物語』(ポプラ社刊)
監督 永田琴
音楽 佐藤直紀
出演 神木隆之介/福田麻由子/広末涼子/佐藤重幸/松重豊/光石研/賀来賢人/森康子/西田尚美/石黒賢/原田芳雄

1977年、函館。野球とラジオのDJが大好きな12歳の少年・太郎は、試合中に突然倒れ、海辺の病院に入院することに。ある日、入院生活に退屈していた太郎は、院内に流れるクラシックに興味を示し、音の発信源を探って“大先生”の部屋に辿り着く。棚いっぱいのレコードと高価なオーディオ機器に興味津々の太郎を見て、大先生は太郎に院内放送のDJをしてみないかと提案する。さっそく、翌日から始まった太郎の“サウンドエクスプレス”はたちまち評判となり、たくさんのリクエストが集まるまでに成長する。そんなある日、太郎は交通事故で入院中の1つ年上の美少女・海乃たまきと出会い、恋に落ちるのだったが…。

ドラマや映画の題材になりにくい、中学1年生。
小学生のもつ生真面目さとか、素直さからすこし離れ、
高校生のもつ危うさ、複雑さのちょうど中間の少年が主人公。
でも、難病ものの部類に入るんでしょうか?
私は福田麻由子ちゃんも好きなので観てみました。

神木隆之介くんは相変わらず上手いです。淡々としていますが、その心情表現はさすがです!

ちいさな恋の物語・・というよりも病院を舞台に綴られる、少年の成長記でした。
悪い人は一人も出てきません。

もともとお父さんの期待もあって、野球をしていた少年の練習のお供だったラジオ。
入院生活に変化をもたらしてくれた院内放送の音楽!
それが、最高の治療といわれれば・・

小さな子供から孤独なお年寄りまで、様々な病気で入院生活を送る患者にとっても、
新鮮な風を吹き込んだ太郎の“サウンドエクスプレス”
そして、それがきっかけで、彼は様々なひとと心のふれあいを経験し、
後悔したくない初恋に出会う・・・
入院仲間ということで年齢を超えた心の交流が、優しさに根ずくもので、なかなか良いです。

こういう何でもない邦画の場合、ラスト3分ほどでグッと心が引き寄せられたり、
へたをすると最後の最後の数十秒で、感動したりするものが多いですが、
本作もまた、そうでした・・・

愛する人に何がしてあげられるだろう?
その優しさに触れられることが、幸せなんですね

キャストも皆よかったです。
ご家族でどうぞ

福田麻由子ちゃんは今年公開の「GOEMON 」で広末涼子さんの少女時代を演じていましたが、その前にこの作品で実は演じていたんですね。
犬と私の10の約束」では田中麗奈さんの少女時代、これはとっても似ていて驚きました!
実は「下妻物語」で、恭子ちゃんの幼少時代も演じています。
顔立ちが似ていなくても、確実にその時代を演じきって違和感が無い、上手いです

最新の画像もっと見る

コメントを投稿