to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ラヴェンダーの咲く庭で

2013-04-16 23:32:55 | the cinema (ラ・ワ行)

原題 LADIES IN LAVENDER
製作年度 2004年
製作国・地域 イギリス
上映時間 105分
原作 ウィリアム・J・ロック
脚本:監督 チャールズ・ダンス
出演 ジュディ・デンチ/マギー・スミス/ダニエル・ブリュール/ナターシャ・マケルホーン/デヴィッド・ワーナー
1936年、イギリスのコーンウォール地方。初老の姉妹ジャネットとアーシュラは、美しい自然に囲まれながら穏やかな日々を送っていた。そんなある日、嵐の去った浜辺に一人の青年が打ち上げられているのを発見した姉妹は、彼を自宅へ連れ帰り看病する。彼の名前はアンドレア。ポーランド人でヴァイオリニストの彼は渡米途中に船が難破し、ここへ流れ着いたらしい。やがて回復したアンドレアは、得意のヴァイオリンで姉妹の心を和ませていく。とりわけアーシュラは忘れていた淡い感情が芽生えてくるのを抑えきれなくなっていく。

こちらの作品は、鑑賞後の評判がとっても良かった事を覚えていました。
ジュディ・デンチとマギー・スミスの老姉妹の、忘れがたい恋物語かと思いきや、
ちょっとオープニングから、メルヘンな雰囲気たっぷりの、
大人の為の御伽噺のような(笑)可愛い作品でした。

嵐は去り、静かな老女ふたりに、
まるで神からの贈り物のように流れ着いた、異国の青年。
村の住人にはない、端正で色白のアンドレアに、アーシュラはほぼ一目惚れ。
それは初めから、明らかにジャネットの弾むキモチとは違っていたのだけれど…

幼女が傷ついた小鳥に夢中になるように、
老いた二人は、競ってアンドレアの面倒をみようとする様も微笑ましい。が、
アンドレアが快復し、バイオリンを上手に弾くころ、
一人の若い画家との出会いによって、姉妹の夢見心地の、若い王子との生活に変化が訪れる――


これは、その舞台が牧歌的な佇まいの島(本作はグレート・ブリテン島)である事、
仲良くても寂しい生活が、若者を授かることで潤いを取り戻す、序盤で、
「赤毛のアン」的なストーリーになっていくのかと思いながら観ていたら、
どうみても70代のアーシュラが、ホントに孫ほどのアンドレアに切なく恋をする…
ここがどうしても違和感が拭えず、感情移入も共感も出来ないままでした
正直、
アーシュラがアンドレアに惹かれて凝視するシーンも、嘗ての想い人に酷似か?とか思ったし、
まさかねぇ~?でしたもん
原作では45歳と48歳の姉妹を、ナゼにこのような老女にしたのか??
女は幾つになっても恋をすれば少女。という風に持っていきたかったのかしら

でも、ストーリー展開は出来過ぎ感がありまくりだったけど、医師の嫉妬も要らないEPだったけど、
乙女というよりは、少女のように恋するジュディ・デンチは流石だったし、
張り合いながらも妹の暴走にクギをさすマギー・スミスは、やっぱりどこか浮き世離れした
魔法使いの雰囲気~(笑)カワイイ♪

謎多き漂流者・アンドレアが、あまり誠実な王子にみえなかったけど(爆)
これは彼の吹き替えヴァイオリン、ジョシア・ベルの演奏が何といっても一番
何度も何度もリピしてしまう、甘くロマンチックな旋律が良かったですね~~

ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア
Mao Asada - 2008 Worlds SP (ESPN)

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7 コメント

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Unknown (ゆう)
2013-04-17 19:42:45
これに似た事件が確かありましたよね。
(検索~検索~)
ありました、ありました。ピアノマン事件。

あれは狂言だったのね。それはさておき。

この作品のジュディ、大好きです。

とってもチャーミングな恋する少女を

演じてましたね。

好きなのよー!とストレートに気持ちを出さずに、

でもとっても一途で、なんかほんと可愛いなぁって

思いました。

この作品の曲を真央ちゃんが使ってたような記憶が

あるんですけど…。勘違いかな?

検索してみよっと。


返信する
ゆうさん~♪ (kira)
2013-04-17 22:54:56
そういえば、ピアノマン
この作品のマネしたんだった?

ただ、コチラは、
記憶喪失ぶってた訳じゃないんだよね~。
ポーランド人だし、英語が話せずに、細かい説明が出来ないし、
老姉妹は、彼の過去なんか知りたくなかったのよ・・・

ジュディは巧かったけど、私はこの作品の彼女のキャラは苦手かも~
でも、冒頭の二人が庭に出てくるときの寝巻きに素足が
とっても可愛かった~
で、
「見つけたのはワタシよ」とか(爆)
ちっちゃな兄弟喧嘩がおかしかった♪

そうそう、真央ちゃんの昔のショートPにありましたよね~。
ラベンダーの衣裳が良く似合ってた!
ワタシも探そう~~
返信する
真央ちゃん。 (ゆう)
2013-04-18 09:49:34
動画のUP、ありがとうございます

『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア』っていう

タイトルなんですね。

それにしても真央ちゃんのスケーティングの

素晴らしいこと

まだ十代ですよねこの時は。やっぱり真央ちゃんて

スゴイなぁ~と感心してしまいました。



返信する
Unknown (ゆう)
2013-04-18 09:55:19
普段テレビでは見ることができない

英語でのインタビューもです。
返信する
ゆうさ~ん♪ (kira)
2013-04-18 12:33:09
流石世界の真央ちゃん、動画は直ぐに見つかりましたよ♪
これは確か、真央ちゃん高校生の時、17歳でしょうか。
タラソワ先生のプログラムは、一瞬も手抜きのない、
難しくて美しいですよね~。
またそれは、彼女が真央ちゃんの才能を信じているから出来る事だし、
真央ちゃんもそれをキッチリ受け止めて、こうして素晴しい演技を披露してくれる。

ピョンピョン軽々、トリプル2とか跳んで、くるくる回ってますけど、
チャレンジャーなトップアスリートであり、やはりスケート界の宝だと思います

真央ちゃんの英語インタビューのは、けっこう可愛いよ♪
彼女は世界中のスケーターにも愛されてるのが、海外の実況とか、
表彰後の会見なんかで見ると(動画)解りますよ~
返信する
マギ~ (cyaz)
2013-04-27 07:59:06
kiraさん、おはようございます^^
連休はお天気が良さそうですネ~♪
後半は京都に帰って来ますよ。

この映画、僕も大好きな映画です。
昔からジュディ・デンチは好きです^^
最近、こういう良作がすくなくなりました。
マギー・スミスは今『カルテット』が公開中ですが、
ダスティン・ホフマンの初監督作品で、
これも良かったですよ!

恭子ちゃん、ポカリの新CM、カワイイですね^^
返信する
cyazさ~ん♪ (kira)
2013-04-27 13:23:09
>この映画、僕も大好きな映画です

知ってますよ~
たぶん、cyazさんのこの作品への愛を感じるコメントを、
何かのコメント欄で見たような~。で、メモしておいたのだ(笑)
たまに分れちゃうけど、cyazさんがイイヨって言う作品、
観て良かった~が多いの
「カルテット」ね。メモメモ~

子供の地方研修先が、関西になり、何かと支度に追われる予感~。
どんなモノを持たせたらよいのやら。ワカリマセン
あ、修学旅行振りの京都に、休日は行くんだと言ってます、子供
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