上映時間 99分
製作国 スペイン
原作 アリス・マンロー『チャンス』『すぐに』『沈黙』(新潮社刊『ジュリエット』所収)
脚本:監督 ペドロ・アルモドバル
出演 エマ・スアレス/アドリアーナ・ウガルテ/ダニエル・グラオ/インマ・クエスタ/ダリオ・グランディネッティ/ミシェル・ジェネール/ブランカ・パレス
スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けていない苦悩を内に秘めていた。ある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、めまいを覚えるほどの衝撃を受ける。12年前、ひとり娘のアンティアは理由も語らずに、突然姿を消してしまったのだ。ジュリエッタはそれ以来、娘には一度も会っていない。忘れかけていた娘への想いがよみがえる。ジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった……。
カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した『ジュリエット(Runaway)』。 同一主人公でありながら独立した短篇「チャンス」「すぐに」「沈黙」の3編をアルモドバル自身がひと続きの物語として脚本化したもの。
『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』と同じアリス・マンローの原作なので結構期待してましたが、
観る方の年代・経験値にもよるかも知れないけれど、私的にはちょっと肩透かしだったかなぁ。
冒頭から「ボルベール」「私が、生きる肌」を彷彿とさせるアルモドバル調の色彩、構図に
期待は膨らみましたが、
この物語の核である「母の秘密」が、え??であったことに少なからず落胆.....
先に観た邦画「湯を沸かすほどの熱い愛」では、母に去られた母娘の怒涛の数か月でしたが、
コチラは、娘に捨てられた母の孤独と苦悩が描かれています。。。
が、――
12年後のジュリエッタは、同じ母親としてある程度理解できるものの、
若き日のジュリエッタ・・・って
特にアンティアが思春期に入っても立ち直れないのに、
居なくなった途端活動できるなど、、ちょっと理解できないキャラだったし、
母親ではなく、ずっと女だった。
なんだかアンティアの方が、ずっと母親に青春を奪われていたから、
新しい友人に、依存していったのではないかと、、そんな気がしました。。。
母の秘密に関しては・・・
娘にしてみれば、だからどうなの?となるか、
ホントのコト打ち明けてくれてありがとう、となるのか…
ま、私なら前者ですね
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