きょうは一日家におりました。
なかなか終わらぬ作業があって。・・あー、もう。
昨日夜中に、鈴木清順監督が亡くなったと知りました。
93歳だったとか。
清順映画といえば、私は「カポネ大いに泣く」「夢二」「ピストルオペラ」・・
見事にジュリー出演映画だけ見ております。
正直、ストーリーはよくわからぬ感じなのですが、独特の世界観と映像美は素敵です。
昨年はちょうど映画館で「夢二」を観ました。
家でDVDを観たときは綺麗は綺麗なんだけど、どうにも途中で眠気が
しかし劇場の大画面で見ると、その美しさはすごい迫力ですっかり魅せられました
眠気などぜんぜんこなかったのですが・・夢を見たかのように思える不思議な映画でした。
この「夢二」のメーキングビデオ「夢二の秘密」を久々に見てみました。
夢二の撮影は1990年10月に石川県金沢市でスタートした模様。
・・ということは27年前?
監督66歳、ジュリー41歳でしょうか。
ファーストシーンを撮りはじめて、険しい表情のジュリー
監督と話して笑顔が
監督自らも紙風船膨らませて・・
た~くさんの紙風船を打ち上げるシーン
これが
幻想的なこのシーンになります。 すごい!
このメーキングビデオ、撮影のあいだの素顔の役者さんたちもふんだんに出てきてとても興味深いのです。
休憩中とか、リハーサル中とか、カメラに映らない部分のジュリーがすっごく魅力的。
今度アップしますね。
1991年、映画公開直前だと思われる当時のインタビューでジュリーが映画・夢二について語っている部分があったので抜粋。
「夢二に対して、特別な思い入れはなかったですね。ただ、その場その場では誠実に生きているつもりでも人からは決してそうは見てもらえないタイプの人間という気がしました。
脚本を読んでも、彼が素直な男に描かれてなかったし、そういったいいかげんな男を主人公にしたちょっとお行儀の悪い感じがすごく気に入ったんです。」
彼がイメージした、肩の力が抜けた夢二像がこの映画の魅力のひとつであることは確かだ。映画の中の沢田さんには、ヒーローでもなければ、アンチヒーローでもない不思議な存在感が漂っている。
「鈴木さんの演出は、小難しい心理描写は抜きで、俳優に自由に演技させるタイプですね。なにしろ何の指示も出さずに、『とりあえずやってみてください』と言われることもあるんですから、
いってみれば、鈴木さんは、手品師かイカサマ師みたいなもんです(笑)。今でもうまく騙されたなって気がしてますから」
ダンスシーンは撮影もにぎやか監督、いい笑顔です。
ラストシーン 薄の原の夢二。
ひたすら美しい夢のよう
清順監督、ご冥福をお祈り申し上げます。
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