きょうはしとしと雨模様、そしてひんやり気温低め。
寒の戻りというやつでしょうか。あの枝垂桜さんたちは大丈夫かしら。
ピノさんはこたつから離れません!
人間も風邪ひかないように気を付けないと~。
で、
ギャラリーウシンさんのBOOK展、続きです
右側の壁に・・
田村理江さんがbook展のために書き下ろしたオリジナルストーリー、そして色鮮やかなイメージイラストも理江さん自らの作。
今回は「ガリ版」にまつわる5つの物語が紡がれていました。
ガリ版?
お若い世代は「なにそれおいしいの?」って感じで存知ないかもしれませんが・・それは懐かしの昭和アナログ印刷道具。
ここを読みに来られる方々は説明せずともわかるかな~?と思うけど、一応説明しますと
「ガリ版(謄写版)とは、明治時代に生まれ小・中規模印刷に大活躍した簡易印刷機のこと。 鉄製のヤスリ板を下敷きにロウ原紙を載せ、その表面に鉄筆で文字を書き、鉄筆により開いた微細な孔からインクが押し出され文字が印刷される。」
これ!
ジブリアニメの「コクリコ坂から」にも登場しますね。
今や、家庭のPCでささっとキーボード入力すれば、プリンターであっという間に印刷可能好きなフォントの文字できれいに仕上げられますが・・
かつては学校で配られるプリントや学級新聞などみんなこのガリ版で印刷して作成していたのですよね。
・・と、言いつつ、私じつはガリ版使ったことあるのは1度か2度。私が行ってた小学校では、生徒はおもにボールペン原紙を使っていたのです。
(は?ボールペン原紙ってなに??と、これまた若い世代には謎かな?緑のしっとりした紙にボールペンで文字を刻むやつです。)
なにかのときに先生からガリ版わたされてちょっとだけ使った覚えが。うろ覚えだけど・・上手くいかなくて紙を破っちゃったような気もします💦
ちなみにうちの母はガリ切りがかなり上手だったと昔話してたなぁ。生徒会の新聞とか作ってたらしいから、まさにコクリコ坂?
とにかく昭和40年代ぐらいまではいちばん使われていた身近な印刷道具。
それぐらいまでを学生時代として過ごした方にとっては、きっと懐かしかったり思い出深かったりするはず!
手書きの文字は味わいやあったかみがあります
こちらガリ版で刷られた学級新聞!理江さんご提供。
ちゃんと保存されててすばらしい~。
この「ガリ版」を上手に織り込んで紡がれた物語たちは、ちょっとノスタルジックでロマンチックだったり、やさしくて切なかったり。
1話ずつフォルダーに綴じられた物語をじっくり読ませていただきました。
で!
3話目の「名も無い立役者」という物語で思わず「きゃ」と声が出てしまいました。
主人公が編集を手掛ける雑誌で取り上げることになった往年の映画俳優、その人の名は・・「澤ノ井謙」
こ、これは
ジュリーファンが嬉しくなっちゃう小粋なネーミングにニヤニヤ~
さーすが理江さん!いつもひそやかにプチジュリーをしのばせてくださって。嬉しい~
裕也さんに提案されたけど、ジュリーがなんとか拒否したというまぼろしの芸名「澤ノ井謙」ですが、
「御年96才の大御所だけど古い映画がYOUTUBEで若い層にも人気。日本映画史を彩る絶世の美男子」というキャラクターにぴったりのお名前ですわ。
ちなみに澤ノ井謙さんの代表作は「闇のしじま」という映画だそう。いったいどんな映画かしら?見てみたい~
いつかスピンオフ書いてくださらないでしょうか?
リエさんの作品はこちらにも。
いずれも手のひらサイズのかわいらしい豆本
小さいけれど中にはぎゅぎゅっと素敵な物語が詰まってますー♪
BOOK展、今回もとっても見ごたえありました
しっかり満喫して階下のカフェへ。
すると・・なんと「ガリ版」も展示されてました!
わ!これはまたおしゃれ。レトロな雰囲気で美しい~オーナーさんの私物です。
そしてこのガリ版でオーナーさんが作られた作品がこちら。
繊細な手書きの線、インクのお色もなんともいい感じ味わい深い~。
たくさんの素敵を吸い込んで、心豊かに帰宅しました。
最後に、今回の寄り道ショップもちょっとご紹介。
以前から気になっていた川越のワインバー「ワインスタンドPON」
小さいけれど人気のお店で、なかなか入れなかったんですが今回お初念願の入店!ちょこっとひとり飲みしてまいりました。
素敵な女性オーナーさんも猫好きさん
柚子胡椒とワインビネガーで食べる餃子+スパークリングワイン
とっても美味しゅうございましたー。
やっぱり川越、魅惑の街