来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが・・昨年のことを今さら書くって言うのは誰が笑うでしょ
昨年のクリスマスはすでにとっても過去の出来事・・って感じなので今更お恥ずかしいんですけど。
正月さなかにクリスマスの記事って??と季節感なくてなんですがー。
パシフィコ横浜の思い出振り返り~続きです。
「サクサク行きます25曲目です」
の声とともに始めるイントロに手拍子で迎える「灰とダイヤモンド」、大いに盛り上がりますー。
次の「LOVE」からは「あぁ!ジュリー!?」っていうピンチ場面がいくつか。
長く伸ばす声がなんどか割れ気味でかすれてたのが辛そうだったのです。
でも悲しい恋を切々と歌いあげる・・というシチュエーションにはすごくはまっていましたけどね。
むしろそのあとのTOKIO、ウィンク、危険なふたり、ダーリン、麗人・・とアップテンポの曲にハラハラだったー。
あきらかに声が割れちゃったりするんだけど、いつものように力いっぱい!
もちろんアクションも手を抜こうとしなくって・・フリ違ったり追いつかないところもあって「あぁ!ジュリー!」とそのたびに身を揉んでしまった
しかし「きわどい季節」はなんとも潤いある色気たっぷりのお声を聴かせてくださったのですよ。こうなると「ジュリ~~~」と乙女ポーズでうなずくしかない。
これは復調?と思うと「鼓動」ではかすれる声。
今ツアーお気に入り(ジュリーと私の思い出の(?)1曲)「忘却の天才」ではやっぱりあの複雑ステップで走るし、「アーーオッ!」なんてロックなシャウト入れるし・・うう。無理しないで~と祈るも、ほんと手抜きなしです、ジュリー様。
でも思うように声が伸びなかいことの代わりに?だったのか、ラストの「いーじゃんすぎたことさーー」ではご自分で「さーー、さーー」ってエコーのようにリピートしてみせるという付け足しをするお茶目ぶりも
もう~、ジュリ~~
さらなるポラガは盛りあがり曲だからこれまたフラーッシュ!と始まって「とびーだしておいで」は半端なくジャンプするし、最後の水噴きもしっかりと職人技で魅せてくださいました。
もう客席は拍手と歓声でそのすごさに応えるしかなくって。歯がゆい~、凄いよ~ジュリー!
激しいロック曲の後に息も乱さずバラードを歌いあげるのがジュリーの歌唱の真骨頂。
この日だって、PRAY・デモクラは美しい声で歌ってくれましたよ。
ただこのあたりから歌詞が「・・あれ?」って遅れるところが出てきて・・でもなんとか追いかけて間に合う!という。
ところが新曲ISONOMIAでアクシデント。
途中の「フぅ~!」って入る間奏飛ばして「わかっちゃいるけどやめられない!」に、そのまま入ってしまったのね。
で、ずーっと最後まで歌って後奏終わったときに・・
「ごめん!」と振りかえってカズさんたちに謝り、さらに客席に「失礼しました!」と謝り。
「今のが今年の新曲ISONOMIAでした。・・もう一度まいります!」とジュリーさま。ええ!?・・そんな。無理せずとも・・と思ってしまったけど
「なにごともなかったように~・・」と軽やかにおっしゃってイントロからすぐ始めちゃいました。
う~ん、さすが生真面目なジュリー。
いつもなら、1曲サービスされてのお得感ばっちりですが、この日のジュリーの様子だと「え~!もうそのまま行ってもいいのにぃ」っていうのが正直なところ。
あー、でもスルー出来ないご性格なのね。
再び・・こんどはお完璧に歌い終わって「今のが今年の新曲ISONOMIAでございました!」と、ちゃんとなにごともなかったように〆て笑いも取る。すごいのです。
そして「今のでちょうど40曲が終わりました。もうちょっとですからね~・・・(腕時計見る様子で)17時半ぐらいには終わるかな?」と、ここでも笑いが。で、勢いよく
「では、50曲目!行きます」とジュリー。・・ええー?と客席。ジュリー「あ・・」と苦笑い。
これには客席たまらず、あちこちから「かわいいー」の声が。くわぁ~~!ほんっとかわいすぎです。
今思えばお熱で浮かされてぽわーっとしちゃってたのかしら・・と大変お気の毒なのですが。
はっと気を取り直したジュリー様「では40曲目!」・・ええー?と再び会場ざわつくもカズさんイントロ突入-っ!ナイスフォロー?
シーサイドバウンドでは恒例となったお楽しみ、みんなで叫ぶ「ジュリ~~~~!」のコールも4度!大盛り上がり~。
「ありがとー サンキュー ありがとぉねぇ」のあとに続けて「41曲目 でしたぁ」と急いで付け足して言ったのがまた果てしなくかわいかったのですわ
しかしこれで終わるわけではなく、盛りあがりタイムは始まったばかり!ここからが体力勝負。
チェックインではちゃんとくるくる回るし、サーモでは連続ジャンプ見せるし「カズさーん」コールもしてくれたし、ブルーボーイも「ヤシの実のなか~ん」とハスキーボイスがいつにも増して色っぽかったし。
ユウウツさんは客席一体の「ハッ!ハッ!ハっ!」で盛り上がったし。
最後のヤマ場に入る「愛待て」ではいつもに比べるとスピード感は低めながら走るジュリー!左に右に走る!依知川さん通り越して後ろ向きに戻ってのその場走り!
「ダーリンユ~!」の指さしに「きゃ~~~~!」と沸き返る会場
さらなる「ロックンロールマーチ!」には「ヘイ!ヘイ!ヘイ!!」気合の掛け声で!ラストの「ロックン ロ~ル・・・・・マァ~~~~~チ」はたっぷりの声量と長さで魅せてくれました。
ジュリー最高!!と拍手と歓声盛り上がるなか響き渡るのは・・
「そのキスがほしいぃぃ」 きゃぁ~~~~!!絶叫!
最高を超える最高です。間奏後の「そのキス・・」にはありったけの「きゃ~~っと!!」が、いつものように、いや、いつも以上に!ジュリーの熱唱に応えたくて最大限絞り出しちゃったわ。
ラストのターンも顔前で腕をクロスするポーズも最大限のがんばりを魅せてくれるジュリーにとにかく拍手で、歓声で感謝を伝えました。
その最高の熱狂のあとに、威厳をもって奏でられる「永遠に」のイントロ。静まり返って、歌を待つ私たち。
ここまで酷使に次ぐ酷使されてきたジュリーの喉。
それなのに、その声はやさしさと深さに満ちていて、広~いパシフィコの会場いっぱいにきらきらと響き渡って、すばらしく圧巻でした。
最後の一音が消えて、拍手!大拍手!
渚でシャララ、加瀬さん登場で大きな拍手と歓声が起きます。
加瀬さん、きょうこの日も、会場に来てジュリーを見守ってらっしゃるのかしら。
ラストシーンのあの優雅なお辞儀の姿勢で登場のお着換えジュリー。髪もちょっと整えて。
「笑っていただけましたでしょうか?ほとんど私だけの編集にさせていただきました」といつものお話からスタート。
そして50周年を振り返るジュリー言うところの「自慢話」モードに。
あれ?この日の様子からMCは早めにまとめられるんじゃないかなぁー・・と勝手に思っていたのだけど、ジュリー様は話す気満々だったようです。
結局とっても長いMCだったのですでに記憶も曖昧。ちょっとだけまとめますと・・
「1967年にデビューしたタイガース、シーサイドバウンドが大ブレイクいたしまして、一躍人気者に。自分で言うのもなんですが、そのなかでも一番の人気者になってしまって。なりたくてなったわけではないのですが。」
「ザ・タイガースは、永遠に続くものだと思ってました。私以外は幼馴染の4人。その友情は強いつながりのように僕には見えました。僕は従順にみんなについて行っただけなのです。」
いやんあの美少年ぶりで従順ってどんだけ・・
そしてピー脱退後のシロー加入、しかしその後決まったタイガース解散はジュリー以外のみんなで決められてしまっていた、というあのお話。
その後「サリーに誘われるままにPYGをやり、正味半年間。とてもとても楽しい時間でした」そしていまだ「解散はしていません。」と明言も。
商業的には鳴かず飛ばず。成功はなかったけど、各々にとって大事な時間だったと以前にもおっしゃってましたよね。
「ソロ1曲目の君をのせては当時、布施さんが歌えばいいのに・・と思ってました。今となってはボク以外に誰が歌うの?と思いますけど」と。まさにそのとおりー。
ジュリーの歌はジュリー以外の人が歌うと途端にその魅力が薄く嘘っぽくなってしまう気がするの。これはファンの欲目でしょうか。
そして70年代・・「大ヒット・中ヒット・小ヒット取り揃え、危険なふたりで歌謡大賞を取ったのでレコード大賞も!と期待したら大衆賞。そのときのレコ大がどんな曲だったか思い出せません。」
このMC中、私の後ろの席の男性がすんごく楽しそうに笑うんですよ。
いや、楽しそうでいいんですけど、めっちゃ爆笑!って感じなのでときどきジュリーの声が聞こえないの
「80年代はTOKIOで落下傘を背負ってスタート!これで、沢田は歌謡曲を見世物にした、と言われたけど見世物で何が悪い!」これに拍手で応える会場。
これってまさに1982年「そこが知りたい!」でもおっしゃてたことですよねぇ。「沢田研二は見世物でっせー」って。
このころ井上バンドが解散してジュリーから離れたことについても
「落下傘でバンドがほとんど映らないというのが理由、ではないと思いますが~」と触れてきて、
「後日井上さんに聞いたら『ケンジぃ~、そういうことじゃないんだよぉ』と言ってましたけどね」と井上さんのプチものまね(?)までしてくれるサービスつき。かわいいけど似てるかどうかは不明。
しっかり萌え笑わせてくださいました。ジュリーったら大サービス。
「その後も中ヒット・小ヒット取り揃え・・ですがさすがに90年代は息も絶え絶えとなってきたのでございます。」
今回のトークは標準語で七五調。とうとうと語られる様子は具合悪そうではなかったです。
このあたりもからっとコミカルにおっしゃったので笑ったけど、それこそシビアな時期のお話。
「派手になればなるほど、売れてるときならやっていいことだけど売れてない時にやるとみじめったらしくなるだけなんです。」
奇しくもレコードがCDに代わった時代。すべてが大きく変わっていったのでしょうね。
そしてその先、なにをどうしていきたいのかを考えて行きついたのが「ライブ」。「売れなくなってもやめちゃいけないことはライブだ!と考えたのでございます。」
「僕の元々のではライブハウス」ということからいろんなライブハウスの名前を上げられてました。
そうそう!ここで お?と思ったお話がありましたわ。
ライブハウスのほかクラブなんかでも演奏してたってところで
「カルーセル真紀さんいらしたクラブでオネエサンたちの前で演奏したとき、カツミが なんでこんなところで歌わなきゃいけないんだ!(ぷちものまねその2)と言っておりまして」
なんかジュリー様は「そういう世界知らないわけじゃないませた少年でした」・・とか問題発言?!された気がしたんですがー。
私の妄想が生み出したお話だったかな?いや、なんかそんな感じのお話だったんだけど~。覚えてる方いませんかー?
「とにかくライブを大切にする。できることは日々一生懸命努めることだけなのです」
30代後半から50代になって60歳が見えてくるまで・・この間はジュリーにとってすごく辛抱のいる時期だったのですよね。
その当時の活動を私が知ったのはほんの6年前。
いろんなステージやお芝居にも挑戦されて、当時のライブの映像など見るにつけ、「どうしてこの時期のジュリーを見逃してきちゃったの?!」ともっとも後悔してる期間ですよ。
武蔵野でも「早く歳を取りたかった」とおっしゃっていたように、ジュリー曰く「中途半端な年齢」らしいのですが。
実際にはその活動、実績、歌唱力、演技力・・すべてが成熟したすばらしい年齢だった!と断言できるのに。
50代になりようやく還暦が見えてきて
「還暦、60になればジサマ。ジサマになれば少し位歌詞を間違えようと、忘れようと許されるジジイ。それを責めるひとは老人虐待!」とおっしゃってました。
「頑張れって言わない!老人虐待ですよ!」っていうのを、私は自分が最初に行った2012年のライブMCで聞いた覚えがあります。
あのジュリーが、老人虐待とか言ってる!とかなり印象的だったのですもの。・・最近はあまりおっしゃってませんよね。
「還暦はドームで!と言ったら無理だよと言われて。しかし捨てる神あれば拾う神あり!実績がある人だから、と言われ私は泣きました。」
芝居がかっておっしゃったので客席は笑いましたが、これは大変なことだったのですよね。
そしてその還暦の盛り上がりが続きながら・・9年間過ぎて今に至る、というお話だったと思うのですが。
そして最後に・・
「来年は古希!今年も50周年でめでたいけれど来年はもっと派手に!舞台は整いました。今はまだ言えないけれど~、50周年でパシフィコ!(ってことは来年は?)・・・・」
と、いたずらっぽくほのめかすジュリーのかわいいことっ
「こんな大きな会場でいっぱいのお客様の前で歌えるなんて、こんな幸せはありません。」
と、皆様の温かいご声援のおかげ・・ありがとうございます!を4回、
入場料、8000円になりましたがご祝儀ということで・・ありがとうございました!も4回、さらに
これからも沢田研二は歌い続ける所存・・これからもよろしくお願いします!も4回、
心をこめて言ってくださいました。ううう、ジュリー、ほんと今年はお礼言いすぎです
上機嫌でお話してくださったジュリー。
その日の不調をすっかり忘れさせる楽しいおしゃべりしてくれました。
「それではみなさん、よろしゅうございますか?50曲目です」
ラストの1曲「いくつかの場面」
歌声は広い会場いっぱいに響いて。
途中声が枯れ、苦しそうな部分もあったけれど、渾身の歌声。
最後の後奏、自分の肩を抱きしめたあたりでコホっと3度の咳こみ。きらきらまばゆいミラーボールの輝きうう、ジュリー。
「ありがとうねぇ!」に続くメンバー紹介、そして「ジジイでした!」
これに・・「ジュリ~~~~~!」と会場全体からのラブコール
すごい。すごかったです!ジュリー
あぁ、きょうも素晴らしいライブでした
と、これで終了かと思いきや・・・・ジュリーさま、両腕を高く上げて左右にゆらりゆらりと
え?そのアクションは?
おぉ!バンドの皆さんもニコニコしながら同じくゆらりゆらり~
そこに・・聴こえてきたのはホワイトクリスマスの調べ
「きゃ~~っ」と再び湧き上がる会場。
生歌ではなかったのですけどね、ジュリーからのクリスマスプレゼント 甘い声のホワイトクリスマスにドキドキ
あのザ・タイガースのホワイトクリスマスだったかな。
キラキラのミラーボールがグリーンとレッドのクリスマスカラーに輝いてとても綺麗で
ありがとうをこめて、舞台を去っていく後ろ姿に「ジュリ~~~~~!」ともう一度。
あぁあ ほんとに素敵な素敵な素敵なクリスマスイブイブでした。