木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

手話学習と情報機器

2005年07月22日 00時37分32秒 | sign language
今年は地元の手話通訳士養成講座の手伝いをすることになって、先日受講生の聞き取り表現のビデオ撮りをした。問題文は、過去3年分の士試験聞き取り試験問題。

まず、この過去問題は、聴力障害者情報文化センターのホームページからパソコン(※1)を利用してダウンロードしたものだ。
それを僕が読み上げてボイスレコーダー(※2)に録音した。カセットテープと違って、ボイスレコーダは「頭出し」が非常に簡易にできる。もちろんMDレコーダーという方法もあるが、僕が持っているのは再生専用のMDウォークマンなので録音はできなかった。ボイスレコーダーはフラッシュメモリにMPデータとして録音するタイプのもので、パソコンのUSB端子に直接差し込んでデータを移すことができる。

録画はミニDVテープを使ったビデオカメラ(※3)だ。テープ1本あたり60分~90分しか録画できないので2時間の講演などの収録にはちょっと面倒だが、こうした短い手話表現の録画は実に手軽にかつキレイにできる。

手話や手話通訳の学習には、こうして録画した手話表現を繰り返し見てフィードバックすることが非常に大切だと思うのだが、集合研修の場で見る時間は限られている。できれば受講生一人一人にダビング(コピー)して自宅でもビデオを見て振り返ってもらえると良いのだが、このダビング作業が実はとても大変だった。一人15分録画したとして6名で1時間半だ。VHSビデオテープへのダビングでは1本のコピーを作るのに1時間半かかることになる。6本作れば9時間かかる。

ところが今年は士養成講座を担当するということで思い切ってHDD&DVDレコーダー(※4)を導入した。東芝のRD-XS36というちょっと古いタイプのものだが、価格の割りに編集機能が充実しているので東芝を選定した。これが実に快適。DVカメラからいったんハードディスクにコピーする際には実時間(1時間半)が必要だが、ハードディスク上で簡単な編集作業が可能で、録画したビデオの順番を入れ替えたり、不要部分をカットすることができる。また、各パートにタイトルなども入れてメニュー画面を作成することもできるので、あとから見るときにも便利だ。

こうして編集したものを最終的にVHSビデオテープやDVDにダビングするわけだが、ビデオテープなら丸々1時間半かかる作業がDVDならたったの7分なのだ。これは画期的。今回は残念ながら2名の方がビデオテープ希望だったので、プラス3時間の作業が必要になったが、DVDだけでよければ受講生のためにコピーを作るのもわずか40分ちょっとでできあがることになる。

また、講師として受講生の表現を何度も見直す場合にも、「頭出し」が簡単で繰り返し見ることが容易なのは言うまでもなく、その他にも年度ごとの表現を並べて再編集したり、モデル通訳の表現を加えたりして、チェックする上でも非常に強力なツールなのだ。こうした機器を利用して、もっと詳細なチェックをしていけたら良いなと思っている。
コメント
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