木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books31「14歳からの仕事道」(玄田有史・理論社よりみちパン!セ)

2005年07月21日 22時17分00秒 | books
う~ん、久しぶりに「面白い!」と思える書き手に出会えた。
玄田有史(げんだ ゆうじ)さん、東京大学の社会科学研究所助教授なんだそうです。1964年島根県のお生まれとのことなので、まだ41歳だ!

2001年に書かれた「仕事の中の曖昧な不安-揺れる若年の現在」はすでに中公文庫に入ってるようなので、今度読んでみたい。

村上龍が「13歳のハローワーク」を出版したときにも面白い!と感じたが、さくっと手に取るには価格が高いし、姉貴の中学生の娘に勧めるには分厚すぎて、購入を見送ったことがある。その村上龍の話しも引用してあって「あの本(「13歳のハローワーク」)では、好きなことを仕事にした方がこれからは有利に生きられるとは書いたけれど、好きなことややりたいことがなければいけないとか、好きなことややりたいことがなければダメなんだとか、書いたつもりはない」なんだって。

もくじを読んでいただければちょっとイメージできるかな。

第1章 まだまだ「働く」なんてこれからのアナタへ
 ・やりたいことがないのは不幸なことではない
 ・「やりがいのある仕事」と「向いている仕事」は違う
 ・勉強とは、「ワケわからん」にあきらめないこと
 ・「安定」なんて簡単に求めるな
 ・悩んで、悩んで、悩みつくす
第2章 チャンスのつかみ方
 ・気楽に「頑張る」なんて言わないことだ
 ・「どんな仕事をしてきたのか」を聞いてみる
 ・とにかく行動してみること
 ・本当に「エライ人」がいる
 ・知らない誰かとのつながりから見えてくること
第3章 仕事に立ち向かうために
 ・個性や専門性なんて簡単には身につかない
 ・つまらない計算をしない
 ・自分のためのノート
 ・ポイントは「聴き上手」
 ・とにかく「ありがとう」だけは言っておく
第4章 働く中で起こること
 ・毎日がトラブル
 ・自分のボスは自分だ
 ・困ったときには相談してほしい
 ・仕事と男女
 ・リストラの真実
第5章 二十代ですべきこと
 ・フリーターではダメなのか
 ・「ウィークタイズ」という言葉
 ・自分の弱さと向かい合う
 ・働くことは矛盾に満ち、だからこそ美しい
特別章 学校をやめた人へ
おわりに


僕がこの中で「いい言葉だな」って感じたのは、
(1)やりたいことがないのは不幸なことではない
(2)勉強とは、「ワケわからん」にあきらめないこと
(3)悩んで、悩んで、悩みつくす
(4)気楽に「頑張る」なんて言わないことだ
(5)とにかく行動してみること
(6)知らない誰かとのつながりから見えてくること
(7)個性や専門性なんて簡単には身につかない
(8)自分のためのノート
(9)とにかく「ありがとう」だけは言っておく
(10)自分のボスは自分だ
(11)困ったときには相談してほしい
(12)リストラの真実
(13)フリーターではダメなのか
(14)「ウィークタイズ」という言葉
(15)自分の弱さと向かい合う

って15個も挙げたらまとめになってないな・・・。とりあえず今高校3年の姉貴の一番上の娘に読ませたいなと思っています。

14歳からの仕事道

理論社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

books30「50代にもよくわかる「ブログ」入門」(滝田誠一郎著・ベスト新書)

2005年07月21日 21時47分25秒 | books
ブログの基本的な仕組みを知りたくて購入したが、「50代にもよくわかる」という趣旨のためか、仕組みよりも「実際に書き始めよう」という主張に重きをおいて書かれていて、ちょっと期待はずれだった。

それに「50代にもよくわかる」というタイトルにも、ちょっと違和感を覚える中途半端な内容だったと思う。例えば、いろいろなブログの画面の写真を掲載してあるのは良いのだけけれど、初めてブログを見る人には、いったいどこに何が書かれているのかさえ見当が付かないのだから、新書サイズの小さな写真ではまるで意味不明なんじゃないかと思う。僕でさえ掲載されている写真の内容を注意深く見てみようという気が起きなかった。

本来は、1章「ブログとはなにか?」、2章「ブログを作る」が50代にとっての難関なんだろうけど、そういう問いに対する答えとして中途半端な説明を付けるよりも、マニュアル本やマニュアルサイトを紹介してそちらに任せることにして、逆に3章「何を書くか?どう書くか?」に絞って整理した方が、新書版のブログ案内として面白かったのではないかと思う。

4章「「目立つ」「ウケる」ための工夫とテクニック」や5章「ブログを使いこなして楽しみ倍増」に至っては、「これからブログを始めよう」という50代にはちょっと難解だったのではないかと感じた。ブログ画面を掲載するだけでなく、○で囲んで、矢印で引っ張って「ここにはこんなことが書いてある」とか、もっとビジュアルに説明を加える必要を感じたが、そこは新書サイズの制約でできなかったのだろう。

そうは言っても40代の僕にとっては、RSSリーダーのことがちょっとだけ理解深まったり、新しいポッドキャスティングの基本的な仕組みを知ることができたりして、基礎知識のおさらいとして役に立った。コメントのつけ方なんかもあいまいに理解していた「ネットルール」みたいなものが少し分かって良かった。

「ブログ」入門―50代にもよくわかる

ベストセラーズ

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする