かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

日食の楽しみ方

2009-07-22 12:50:34 | 田舎の生活
今朝は未明頃からすごい雨音がしていた。
せっかく46年ぶりに日本で皆既日食が観察できるというのに、なんてこった。
夜明け過ぎから雨足が弱まったとはいえ、空はまだまだどんよりとしている。

しかし、9時頃に一度薄日が射してきて期待を持たせてくれた。
テレビでは各局日食の話題でもちきりで、皆既日食が見られる南の島から中継が入る。
でも、そちらでもあまり天候は芳しくないようだ。

事前に日食の観測の仕方を勉強してないもので、
直前になってごぞごそはじめた私。 
かといって、黒い下敷きは無し、ろうそくも昔と違ってすすがほとんど出ないということで、すすガラス作成もやらず。
唯一こしらえたのが、使い切ったテレフォンカードでの即席あんちょこピンホールカメラもどきです。

そして、9時半過ぎから南の島で食が始まります。
しかし、この半島では依然太陽が見えない。
残念ながら、テレビ中継に頼るしかないのか・・・。
そんな中、皆既が始まった時間帯になって、雲の合間からにわかに、わずかに太陽がのぞいている。
「よしよし」と、改めてあんちょこピンホールカメラもどきに目をやるが、
全然日食の画像が映し出されていない。 


おかしいなあ、そんなはずはないのに・・・と思いつつ、チラッと太陽の方を見ると、
(まぶしいずぎるので、見ていられるのはほんの一瞬だけど、)
確かにもう既に、三日月ほどにはなっている。
ピンホールカメラ 失敗のようだ。
雲が多すぎて太陽の輪郭がくっきりしていないからなのか、それともピンホールとスクリーン側の紙との距離が間違っているのか?
わからない。

そんなわけで、改めて身近にあるもので何かいいものはないかと探す。
・・?・・?・・・?・・
よし、これでどうだ! 
と取り出したのが、現像済みのポジフィルムの真っ黒いやつ(映像を写していないコマの箇所)。


これをかざして太陽を見上げる。

「おっ くっきりと見える」 
成功です。
三日月より細くなった太陽が、フィルム越しにくっきりと見えました。
最初からこれで準備しておけばよかったなあ。
でも、このフィルムを通してデジカメに収めようとしましたが、さすがにそれはうまくいきません。 
やはり専用のレンズフィルターでないとだめのようです。
それでも、雲に隠れかけた太陽をかろうじて捉えることが出来ました。
薄めの雲が良いフィルターになってくれました。



とはいえ、私の3倍ズームデジカメ(および腕)ではこれが精一杯です。
こんな写真をアップするのは恥ずかしいですが、
とりあえず自分の記念用です。
愛媛では80%以上太陽が隠れたはずだけれど、
最初から天気があまりよくなかったせいか、予想していたほどは暗さを感じなかったなあ。
それに、鳥や動物もあまり騒がなかったようだし・・。
ともあれ、あらためて太陽の光の強さを実感した、日食騒ぎの午前でした。

 本日もご訪問ありがとうございます。