サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

ミスター同時通訳/村松増美(元サイマル・インターナショナル社長)/82歳

2013年05月09日 | 毎日がメメント・モリ

村松増美氏死去=アポロ月面着陸で同時通訳

時事通信 5月9日(木)16時42分配信

 アポロ月面着陸の中継で、同時通訳として活躍した元サイマル・インターナショナル社長、村松増美(むらまつ・ますみ)氏が3月3日に死去していたことが9日、分かった。82歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。
 日英同時通訳の草分け的な存在で「ミスター同時通訳」と呼ばれた。1965年に国際会議の通訳者集団サイマル・インターナショナルの創設に参加。社長、会長、顧問を歴任した。69年の米宇宙船アポロ11号の月面着陸の際には、宇宙飛行士の言葉を訳してお茶の間に届けた。主要国首脳会議(サミット)でも、75年の第1回から数回にわたり通訳を務めた。 

僕の仕事の関係で言えば、外国語がからむものが半分ぐらいある。
時々は、海外に行くこともあるが、僕はまったく語学がダメなので、はなから周りの人たちに通訳はおまかせという恥ずかしいていたらくだ。

通訳そのものはともあれ、同時通訳になるとなんだか国際会議場のようなところでも、あるいはテレビ画面でライブ映像でみていても 、ハラハラしてしまうところがある。
だいたいふたりで担当することが多く、ある時間でスっと交代するわけだが、集中力の持続の問題なのだろう。トイレタイムもあるかもしれない。体調管理は大変だろう。

国際的な会議では、訳し方一つで国際紛争になりかねないようなチョンボのできない事態である。
英語であったとしても、出身国や学歴によって、その英語の癖や言い回しはさまざまだろう。
同時通訳の存在などおかまいなしに早口でまくし立てる人もいるだろう。

ライブ映像などでは、世界中の注目を浴びている。
たった一回きり。
その時の言葉が、翻訳であれ、永遠に刻み込まれる「名言」になることもある。

視聴者には、語学のスペシャリストもたくさんいて、いやらしく同時通訳をチェックしている意地悪がいるかもしれない(笑)。

村松さんは「ミスター同時通訳」と呼ばれた。
アポロ11号の月面着陸」のシーンは、もちろん僕も固唾をのんで見守っていた。
 いろんな歴史的場面に立会い、サイマルインターナショナルを立ち上げ成長させ、そしてその後もユーモアをもって国際貢献に尽くされた人であったと思う・・・合掌!


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