サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 05104「ウィスキー」★★★★★★★☆☆☆

2005年11月30日 | 座布団シネマ:あ行
米アカデミー賞のウルグアイ代表に選ばれた、さびれた街で生きる人々の哀しみをユーモアをまじえつつ描いた作品。フアン・パブロ・レベージャとパブロ・ストールの監督コンビにとって、この映画が初の35mm作品。東京国際映画祭でグランプリを受賞した名作。[もっと詳しく]どこか懐かしい「不器用で退屈な」登場人物たち。 ブラジルとアルゼンチンに接した人口330万人強のウルグアイから日本初上陸の作品が送り込まれ . . . 本文を読む

シルバーラブの日

2005年11月30日 | インドア歳時記
1948(昭和23)年、歌人の川田順が弟子の大学教授夫人とともに家出した。当時、川田順は68歳で、3年前から続いていた教授夫人との恋の行く末を悲観して、死を覚悟しての行動だったが、養子に連れ戻された。その後2人は結婚した。 川田が詠んだ墓場に近き老いらくの恋は恐るる何もなしから「老いらくの恋」が流行語になった。 平均寿命が急速にのびている現在では「老いらくの恋」とは、何歳ぐらいの恋愛感情を指し . . . 本文を読む

mini review 05115「ベルリン、僕らの革命」★★★★★★★☆☆☆

2005年11月29日 | 座布団シネマ:は行
現代社会に怒りを抱えた20代の3人の男女の抵抗と愛を描いた作品。主演は『グッバイ・レーニン』のダニエル・ブリュール。現代ドイツ版『突然炎のごとく』とも評された、理想に燃える2人の若者の間で揺れ動く1人の女性をスタイリッシュに描く。[もっと詳しく] レジスタンスを「アート」する、繊細な若者たち。  ドイツからは実に11年ぶりにカンヌ出品作だという。まず、そのことに、驚き。日本人の幸福な錯 . . . 本文を読む

いい服の日

2005年11月29日 | インドア歳時記
11月29日は「いい服の日」。「いい(11)ふく(29)」の語呂合せ。 田舎のガキであった僕が、色気づいて、親が買った洋服がいやで返しに行ったり、ともだちと、小遣いも少ないくせに、学校帰りにブティックをのぞきに行きだしたのは、中学生になってからだ。考えると、ちゃんとした指南役もいなくて、JUNとVANとをコーディネイトをしたり、ベルボトムに西部劇のような幅広ベルトをつけたり、そうかと思うと、マン . . . 本文を読む

親鸞忌

2005年11月28日 | インドア歳時記
11月28日は「親鸞忌」。浄土真宗の開祖・親鸞上人の1262(弘長2)年の忌日である。 先週の半ばには、お世話になった先輩の突然の訃報に、大阪まで出かけた。また、週末には、これも、以前の会社の同僚で数ヶ月前に亡くなったAさんの「偲ぶ会」に出席した。 年をとった分、こういう会でしか、昔の仲間と再会しない。残念ではあるが、覚悟をしなければならない。 親鸞の言う「浄土」というものが、どのあたりにあ . . . 本文を読む

更生保護記念日

2005年11月27日 | インドア歳時記
11月27日は「更生保護記念日」。1952(昭和27)年に「司法保護記念日」と「少年保護デー」を統合して制定。1952(昭和27)年、東京・日比谷で更生保護大会が開かれた。刑務所から出所してきた人たちに更正の道を開くことを目的としている。 保護観察の専門官は「保護監察官」といわれるが、かれらと協力して実際にケアにあたるのは、「保護司」とよばれる無給・非常勤の「国家公務員」であり、5万人が登録され . . . 本文を読む

ペンの日

2005年11月26日 | インドア歳時記
11月26日は「ペンの日」。日本ペンクラブが制定。1935(昭和10)年、日本ペンクラブが創立された。 ペンクラブは、文学を通じて諸国民の相互理解を深め、表現の自由を擁護するための国際的な文学者の団体である。ペン(PEN)は、文字を書く道具としてのペンをあらわすとともに、Pは詩人(Poets)と劇作家(Playwrights)を、Eは随筆・評論家(Essaists)と編集者(Editors)を、 . . . 本文を読む

mini review 05114「四日間の奇蹟」★★★★☆☆☆☆☆☆

2005年11月25日 | 座布団シネマ:や・ら・わ行
人気作家・浅倉卓弥の同名タイトルのデビュー作を映画化した作品。『半落ち』の佐々部清監督が心に残る感動作に仕上げた。主演は吉岡秀隆。ヒロインは石田ゆり子。主題歌は「Jupiter」「明日」など高い歌唱力で絶大な人気を誇る平原綾香。夢をあきらめた青年、家族を失った女性、心を閉ざした少女。3人に舞い降りた奇蹟を描いたファンタジック・ラブストーリー。[もっと詳しく] 「入れ替わり」の映像化は、とても困 . . . 本文を読む

憂国忌

2005年11月25日 | インドア歳時記
11月25日は「憂国忌」。小説家・三島由紀夫の忌日。1970(昭和45)年、三島由紀夫が、自ら主催する「楯の会」のメンバー4人と共に東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で総監を人質にとって本館前に自衛官1000人を集合させ、自衛隊の決起を訴える演説を10分間行った。その後総監室で楯の会会員の森田必勝とともに割腹自殺した。監督・主演した映画『憂国』に因み、毎年「憂国忌」が営まれている。 以前、僕 . . . 本文を読む

オズワルド射殺の日

2005年11月24日 | インドア歳時記
11月24日は、「オズワルドが射殺された日」。ケネディ米大統領の暗殺容疑で逮捕されていたオズワルドが、連行中ジャック・ルビーによって射殺される。1963年のことである。 オズワルドの単独犯行説は疑問視されており、その口封じのため雇われたのがジャック・ルビー。JFK暗殺の2日後の犯行であり、しかも取り調べの警察署の中。ジャック・ルビーもその4年後、刑務所で死んでいる。 真相を巡り、本も映画も発表 . . . 本文を読む

新嘗祭

2005年11月23日 | インドア歳時記
11月23日は「新嘗祭」。1873(明治6)年から1947(昭和22)年までの祭日。天皇が新穀を天神地祇に勧め、また、親しくこれを食する祭儀。明治5年までは旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた。明治6年から太陽暦が導入されたが、そのままでは新嘗祭が翌年1月になることもあって都合が悪いということで、新暦11月の2回目の卯の日に行うこととし、明治6年ではそれが11月23日だった。翌明治7年には前年 . . . 本文を読む

大工さんの日

2005年11月22日 | インドア歳時記
11月22日は「大工さんの日」。日本建築大工技能士会が1999(平成11)年に制定。 11月が「技能尊重月間」であること、「十一」を組み合わせると「士」となり「建築士」にふさわしいこと、22日は大工の神様とされる聖徳太子の命日(622年2月22日)であること、「11二二」を組み合わせると、11はニ本の柱をあらわし、ニは土台と梁あるいは桁を表して軸組合の構造体となり、11月22日が大工との関係が密 . . . 本文を読む

mini review 05113「ミリオンダラー・ベイビー」★★★★★★★★☆☆

2005年11月21日 | 座布団シネマ:ま行
アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇した、クリント・イーストウッド監督の最新作。ボクシングに希望を見い出そうとする女性とそのトレーナーの心の葛藤(かっとう)を丹念に描いたヒューマン・ドラマ。アカデミー賞で2度の受賞をはたしたヒラリー・スワンクと初の受賞に輝いたモーガン・フリーマンの演技は要チェック。[もっと詳しく] 「犠牲」なくして成立し得ないアメリカン・ドリーム。 . . . 本文を読む

インターネット記念日

2005年11月21日 | インドア歳時記
11月21日は「インターネット記念日」。 1969(昭和44)年、インターネットの元型であるARPAネットの公開実験が、カルフォルニア大学ロサンゼルス校・スタンフォード研究所・カルフォルニア大学サンタバーバラ校・ユタ大学の4か所を結んで開始された。 1996年、僕は「イージーインターネット協会」を提唱して、立ち上げた。まさに、インターネットが「学術」や「専門家」の世界から、大衆にシフトしようと . . . 本文を読む

ホテルの日

2005年11月20日 | インドア歳時記
11月20日は「ホテルの日」。1890年、日本で「帝国ホテル」が開業した日である。 一時期は、仕事の関係で、国内を飛び回っていたので、ホテルの宿泊が多かった。東京でも、ホテルバーに連日、通っていた時代もあった。一番、通っていたのは、御茶ノ水の「山の上ホテル」のバーだったろうか。 昨年から、五つ星クラスの海外ホテルの誘致に伴う業務のため、ひとつ会社を用意した。一応、僕が代表をしているが、専門では . . . 本文を読む