サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 06156「単騎、千里を走る。」★★★★★★☆☆☆☆

2006年06月23日 | 座布団シネマ:た行
中国の巨匠チャン・イーモウ監督と、監督が尊敬して止まない高倉健との夢のコラボレーションが実現した感動のヒューマンドラマ。1人の日本人が異国の地で体験する心の触れ合いを通して、人と人とのきずなの大切さを再認識していく物語。単身で中国の撮影隊に加わったという高倉健の現地の人々と素晴らしい交流が作品全体ににじみ出ている。中国の人と言葉が通じないことで生じるやりとりがなんともコミカルで笑いを誘う点にも注目 . . . 本文を読む

mini review 06155「かもめ食堂」★★★★★★★★★☆

2006年06月18日 | 座布団シネマ:か行
群ようこが本作のために書き下ろした小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が映画化した人間讃歌。凛としたたたずまいの中に優しさをのぞかせる食堂の店主役には、テレビドラマ「やっぱり猫が好き!」などで活躍する小林聡美。共演は『過去のない男』のマルック・ペルトラや片桐はいり、『ALWAYS三丁目の奇跡』のもたいまさこ。この個性的な面々がフィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り . . . 本文を読む

mini review 06154「キング・コング」★★★★★★★☆☆☆

2006年06月13日 | 座布団シネマ:か行
1933年に製作され、映画史に残る伝説的作品となった『キング・コング』を、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督が現代版にリメイクしたアクション・アドベンチャー超大作。主演は『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディと『21グラム』のナオミ・ワッツら演技派俳優が顔をそろえる。特に、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでCGキャラクターの「ゴラム」を演じたアンディー・サーキ . . . 本文を読む

mini review 06153「春の雪」★★★★★★★☆☆☆

2006年06月11日 | 座布団シネマ:は行
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が、妻夫木聡と竹内結子主演で描く大正時代を舞台にした切ないラブストーリー。三島由紀夫の“豊饒の海”シリーズの第1作「春の雪」を映画化した作品。共演に『パッチギ!』で注目を浴びた高岡蒼佑。本作でもその素朴なキャラクターを生かした演技を見せる。撮影監督に『花様年華』『夏至』のリー・ピンビンを迎え、日本の貴族の華やかな生活を見ごとな映像美で映し出している。[もっと . . . 本文を読む

mini review 06152「大停電の夜に」★★★★★★☆☆☆☆

2006年06月06日 | 座布団シネマ:た行
東京が大停電に遭遇したクリスマスイブの夜を12人の男女の物語を交錯させながらロマンティックに描くラブストーリー。監督は『東京タワー』の源考志。12人の男女を演じるのは豊川悦司、原田知世、井川遥、宇津井健などバラエティーに飛んだ顔ぶれ。さまざま年齢、さまざまな形の愛を見ごとな脚本と構成力で完成度の高い作品に仕上げている。ファタジックな雰囲気をかもし出している美しい映像にも注目。[もっと詳しく] . . . 本文を読む

mini review 06151「同じ月をみている」★★★★★☆☆☆☆☆

2006年06月04日 | 座布団シネマ:あ行
土田世紀の同名人気マンガを、巨匠深作欣二監督の息子として知られる深作健太が映画化した感動作。心に深い傷を負った主人公たちにふんするのは、本作が俳優復帰作となる窪塚洋介、香港の若手実力派ナンバーワンのエディソン・チャン、モデルとしても活躍中の黒木メイサ。アジア屈指の若手演技派の共演により、完成度の高い作品に仕上がっている。さらに情感あふれる映像美が、男女の切ない恋愛模様を盛り上げる。[もっと詳しく] . . . 本文を読む

mini review 06150「綴り字のシーズン」★★★★★☆☆☆☆☆

2006年06月01日 | 座布団シネマ:た行
リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ共演による、家族の絆を描いた感動のヒューマンドラマ。末娘の才能が開花したことにより、完璧だった家族のバランスが崩れだし、次々と家族の隠れた一面が浮かび上がってくる。監督は『ディープ・エンド』のスコット・マクギーとデヴィッド・シーゲル。“スペリング・コンテスト”や“ユダヤ教”など、日本人にはなじみのないエピソードが盛り込まれていて興味深い。[もっと詳しく] . . . 本文を読む