蟹江敬三さん、胃がんで死去 69歳 「あまちゃん」祖父役、「ガイアの夜明け」ナレーションなど
シネマトゥデイ 4月5日(土)11時21分配信
蟹江さんは昨年末に胃がんであることが発覚。今年1月から入退院を繰り返しており、同月には12年にわたってナレーターを務めていたテレビ東京系「ガイアの夜明け」を体調不良のため、降板していた。
2012年に第21回日本映画批評家大賞で、映画界・演劇界に功績を残した人物に与えられるゴールデングローリー賞を受賞した際には、「わたしは67歳になりまして、一般的には老人といわれる歳ですが、こんな賞をいただくと、ご苦労さん、引退していいよと肩を叩かれている気がしますが、すみません。まだ引退する気はありません」と宣言。だが、それからわずか2年。69歳での、早すぎるお別れとなった。
高校卒業後の1964年に俳優としてのキャリアをスタート。1980年に放送された水谷豊主演のテレビドラマ「熱中時代(第2期)」の巡査・佐藤忠信役が話題になり、その後は「鬼平犯科帳」など多くのテレビドラマ・映画に出演した。近年はNHK大河ドラマ「龍馬伝」での岩崎弥次郎、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でのヒロインの祖父・天野忠兵衛などがはまり役として知られていた。(編集部・福田麗)
僕が最初に蟹江敬三さんを役者として見たのは、日活ロマンポルノであった。
彼の演じる役どころは、「強姦の美学」とまで一部では評価されていた。
「野良猫ロックシリーズ」の長谷部安春監督の『犯す!』や、宮下順子が艶めいていた神代辰巳監督の『赤線玉の井 ぬけられます』などがメジャーどころだ。
それらの印象が強くて、善人役や頑固親父役の蟹江さんには最初はなんか戸惑ったが、日本屈指のバイプレイヤーと称された彼の演技を数多く見るうちに、そんなことはもちろん気にならなくなった。
『ガイアの夜明け』シリーズのナレーションも蟹江さん独特のものであり、あのナレーションが番組のかなりの付加価値となっていた。
あとに続く人は、ある意味、大変なプレッシャーかもしれない・・・合掌!
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