サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 06176「涙そうそう」★★★★☆☆☆☆☆☆

2006年10月31日 | 座布団シネマ:な行
 歌手の森山良子が他界した兄を想い作詞した、「涙(なだ)そうそう」の世界観をモチーフに映画化した愛の物語。『いま、会いにゆきます』の土井裕泰監督が『春の雪』の妻夫木聡と『ラフ ROUGH』の長澤まさみをダブル主演に迎え、幼くして親を亡くした兄と血の繋がらない妹が、沖縄を舞台におりなす、切なくも美しい愛を映し出す。流れる普遍的な愛のテーマと心に響く主題歌、主演ふたりのさわやかな演技に思わず . . . 本文を読む

mini review 06175「THE MYTH/神話」★★★★★☆☆☆☆☆

2006年10月30日 | 座布団シネマ:さ行
世界のカンフー・スター、ジャッキー・チェンと『ファイナル・プロジェクト』のスタンリー・トン監督が手を組んだ歴史武侠アクション大作。『アウトライブ飛天舞』のキム・ヒソンが天女のようなヒロインを熱演し、その美貌で観客を魅了する。『リベラ・メ』のチェ・ミンスと『ダブル・ビジョン』のレオン・カーフェイという、韓国と香港のスターの共演も実現。2000年前から現代に到る壮大なスケール愛の物語と、命がけで撮影さ . . . 本文を読む

mini review 06174「うつせみ」★★★★★★★☆☆☆

2006年10月22日 | 座布団シネマ:あ行
『魚と寝る女』や『悪い男』の鬼才、キム・キドク監督による幻想的な愛のファンタジー。ミステリアスな青年を演じるのは、現在韓国で最も注目される若手俳優のジェヒ。彼は劇中一言もせりふがないにも関わらず、その美貌と眼力で観客を惹き付ける。孤独な人妻役には元ミスコリアのイ・スンヨン。寂しさを抱える2人の男女の運命的な出会いは衝撃的。監督は2004年のベルリン映画祭で『サマリア』、ヴェネチア映画祭では本作で最 . . . 本文を読む

mini review 06173「トム・ヤン・クン」★★★★★★★☆☆☆

2006年10月17日 | 座布団シネマ:た行
タイの国技ムエタイの技術を映画に取り込み、壮絶なリアル・アクションの数々が話題を集めた『マッハ!』の監督と主演コンビによる最新作。国際マフィアに盗まれた象の奪還に立ち上がる青年に、スタントマン出身のトニー・ジャーがふんし、鍛え上げられた肉体から繰り出される神業的なムエタイ・アクションを披露する。運河を舞台にしたボートチェイスや、 4分間長回しのワンショット・アクションなど、迫力ある映像の連続に圧倒 . . . 本文を読む

mini review 06172「弓」★★★★★★★★★☆

2006年10月10日 | 座布団シネマ:や・ら・わ行
ヨーロッパの映画祭を中心に高い評価を受ける、韓国の鬼才キム・ギドクの監によるラブロマンス。海に浮かぶ船の上で、2人きりの生活を営む老人と少女の愛ときずなが神秘的なタッチで描かれる。主人公の老人を演じるのは『清風明月』のベテラン俳優チョン・ソンファン。彼から惜しみない愛を注がれる少女を『サマリア』でもキム・ギドクのミューズとして注目を浴びたハン・ヨルムが演じる。あどけなさと妖艶さを兼ね備えたハン・ヨ . . . 本文を読む