喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

日本の磁器発祥の地、有田  陶山神社

2013-11-08 | ブログ
 先日11月3日、佐賀県有田町に立ち寄った。
わずか1時間の自由時間。
さてどこを散策しようか。

 見知らぬ町へ行くと、つい裏通りなど趣のある場所を歩いてみたくなる。
その前に、できるだけ高い場所に行き、町を見下ろす。
山口県周防大島出身の人類学者宮本常一もそうしたらしい。

 神社や寺も興味深い。
陶山神社という看板が目につき、足はそちらへ進み始める。
急な階段を上って行くと一息つけるのだが、信じられない光景。
なんと線路が走っているのだ。
 
 1つ目の鳥居をくぐりすぐに2つ目の鳥居、さらに上にある3つ目の鳥居をめざす。



 あの上には何があるんだろう。
わくわくする。
 3つ目の鳥居は、何と白磁に淡いブルーの唐草文様が描かれた美しい磁器製鳥居。
これは、明治21年に陶工達が寄進したもので、いまや有田のシンボル的存在のようだ。



 このほか境内には有田焼の技術の粋を集めて焼成された磁器製の狛犬や、大水甕、灯篭などが奉納され、
窯業にたずさわる地元の人々の信仰心のあつさがしのばれる。




 
 何と太鼓まで有田焼。

 ここ陶山神社は、八幡宮で江戸時代(1658)に建立され、「有田焼陶祖の神」といわれている。
応神天皇(八幡神)を主祭神に、鍋島直茂公と李参平公を配祀する。
 有田の町を見下ろせる高台から、有田焼の窯元・商人および有田住民をお護りする社。

 霧雨が降っていて、私以外は誰もいない。
一人でお参りする由緒ある神社。
 わずかだったが、幸せな時間だった。

                  岬人(はなんちゅう)
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