喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

古くから恐れられた伝説の怪鳥「トラツグミ」が激突

2018-02-09 | 自然環境
 先日の大雪の日、職場の窓ガラスが「ドーン」という音とともに揺れた。
かつて、伊方町スポーツセンターの窓ガラスを突き破り、飛び込んできた鳥がいた。

 何の鳥だろう?

 フェイスブックにアップしていたら、佐田岬のインタープリターこと
ドンさんから、「トラツグミ」であることを教えてもらった。


 気になったので調べてみた。
すると、おもしろいことが分かった。


 ユーラシア大陸東部や東南アジア、シベリア、オーストラリアなどで繁殖し、
日本でも全国に分布する留鳥「トラツグミ(虎鶫)」。

 黄色い体色に黒い斑点が「トラ」に似ていることからこの名がついた。
薄暗い森林を好み、北海道など積雪のある地域のものは、冬は暖地に移動する。

 トラツグミの特徴は、口笛によく似た鳴き声。
フクロウと同じく夜に鳴き、繁殖期が始まる5月頃から暗い森林に響き渡る。
 このトラツグミの鳴き声があまりにも寂しげで不気味なことから、
地方によっては「幽霊鳥」や「地獄鳥」などと呼ばれたそうだ。

 また、この独特な鳴き声は、古事記や万葉集をはじめとする日本文学に数多く登場し、
古くから伝説の怪物「鵺(ヌエ)」のものだとして恐れられていた。


 平家物語の「鵺退治」によると、
『夜な夜な黒煙とともに響き渡る不気味な鵺の鳴き声によって二条天皇が体調を崩され、薬や祈祷も全く効かなかった。
怪物退治を命じられた源頼政は、黒煙とともに現れた鵺を見事に射落とし、これにより天皇の病は回復した。
二条城の北方へ落下した鵺の姿は、頭がサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、尻尾はヘビという不気味なものだった』
と伝えられている。



 人間は、実に勝手な生き物だ。
人間によって、あまりいいイメージをもたれていないトラツグミ。

 写真は、とてもかわいい。
脳震とうで動かなかったが、しばらくして真っ白な世界へ元気に飛んで行った。

 佐田岬は、ワンダーランドだ。

       岬人(はなんちゅう)

 

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