喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

齊藤孝の「誰も教えてくれない、人を動かす文書術」から学ぶ ~凡庸な結論はNG~

2018-08-25 | 教育
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2.文章においては「凡庸な結論」は絶対に避ける

 文章を書くときに、無難さを求めての一般論や凡庸な内容を「結論」としてしまうと、
一気にその文章は読む価値のない、退屈な文章になってしまいます。

 テレビや対面での話し合いなどの「口語」での文章と、
目で読む「文語」は大きく異なります。
 お粗末な結論は、口語では許されますが、文語では絶対にしてはいけないのです。


” 「結局のところ、人生で大切なのは、人間性を磨くことである」
「自分が納得できる生き方をすることが、一番大事だと思う」

 これをテレビで、それなりの人が口にするなら、
「ああ、そうなの」程度に受け流すことはできますが、
同じことを活字にした途端、この言葉は意味の含有率がほぼ0の、
クサくてダサい文章になってしまいます。 ”


 道徳的な結論というのも要注意です。
これもまったく「凡庸」な結論になってしまうためです。
 
 道徳的な解というのは、つい「まとまりがあっていいな」と勘違いしてしまいそうになるのですが、
言い換えれば感性が鈍いということです。
 社会通念上、「当たり前」とされているようなことを、
長い文章の結論に持ってこられると読んだ人は「損した」と感じてしまいます。


 実際、時間をかけて読んだのに、
新しい知見を得ることができなかったのですから、損をしたというのは当たっています。
 私たちは文章を書く上で、とくにこのことに注意するべきでしょう。
読者に損をさせてはいけないのです。


            「三崎の傳宗寺と大クスの木」

” 文章の結論には、もっと発見が必要です。
私たちが目指す文章は、凡庸に流れてはなりません。
自分の認識や発見をもっともっと込めるべきなのです。 ”


 なるほど。
感性を鋭く、豊かに。

              岬人(はなんちゅう)
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齋藤孝「誰も教えてくれない、人を動かす文章術」より ~アウトプットを意識する~ 

2018-08-25 | 教育
 ブログも含め、文章を書いたり、打ったりすることが多い。
おもしろい記事があった。

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 メールを含め、私たちの生活においては、実は、文章力が日々、求められています。
そこで求められているのは「実用的」文章力ですが、その「実用的」というのは、本質的には「人を動かす」という意味なのです。
一見拙い文章でも、人の心を動かすのなら、それは力のある文章と言えます。


 つまり、文章は「上手か下手か」ではなく、
「人の心を動かすか、否か」が重要なポイントになってくるということです。

 読んだ人の気持ちを変えるような文章を書くためには、どのようなことを意識すればいいのでしょうか?
特に大事だと思った点をシェアします。


●人の心を動かせる文章にする3つのテクニック

1.アウトプットを意識しておく

 人は「文章を書く」ということも含めて、あらゆる作品を創造していますが、
実は0からすべて自分で創造したものではありません。
と言うよりも、まったくなにもないところから創り上げるなんて芸当は人にはできないのです。

 すべての発明品や技術特許、それにアイデアはいずれも「別のなにかの既存知識」があったからこそ生まれています。
それは既存のものを掛け合わせて新しい価値を生み出したり
(簡単な例で言うと、えんぴつ×消しゴムの一体化やサンダル×足つぼの健康サンダルなど)、
既存のものをさらに洗練・発展させたりといったことです。

 まったくなにもない白紙の状態からものを生み出すことはできないのです。
 あの有名な発明王のエジソンも、「百科事典の暗記」を日々の習慣にしていて、それを彼の娘にもさせたそうです。
エジソンはきっと、アイデアは既存の知識からしか生まれないと知っていたので、
ならその「既存の知識」は幅広くたくさん持っている方が有利だと考えていたのでしょう。
そして、実際にその読みは的中していたということが、その後成し遂げた彼の偉大な発明の数々から伺い知ることができます。


     「三崎にある伝宗寺の大クスの木」

 文章を書くという作業でも、これとまったく同じことが言えます。
以下のように説明されています。

「文章というのはほとんど自分の内部に蓄積された他者の認識です。
私が読んできた本は膨大な数に上ります。
また私自身、結構な数の著作を出してきましたが、その99%は自分が読んできた本から得た、他者の認識で成り立っています。
 自分自身で、まったく0の状態から生み出した認識というのは、ごくごくわずかなのです。」


 意図している・していないに関わらず、私たちは文章を書くとき、
以前にインプットした他者の考えを自分なりに咀嚼して再構築して外部に出していたのです。
自分の頭で考えた完全にオリジナルな文章を書くというのは、かなり困難です。
まずそれに気付く必要があります。

 そうして、それに気付けば、今度は「インプット」の段階から自分なりに考えて、
アイデアなりコメントを付け足すようにしていきます。
「書く」という作業を前提として学ぶと、インプットの仕方や気構えは驚くほど変わります。
「アウトプット」を学びの段階から、常に意識しておくということです。


「その知識、ネタが外にあるもの、他人のものであっても、
いったん自分で文章にまとめることで、自分で活用できるネタにしてしまうことができるのです。
 さらにそこに、あなた自身の知識や経験を絡めていくと、
他人の論だったものが換骨奪取されて、自分自身のオリジナルなネタになってしまうのです。」


            岬人(はなんちゅう) 
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人に動いてもらいたいなら、「アイメッセージ」を使いこなす (リクナビNEXTジャーナルより)

2018-08-25 | 生き方
 リクナビNEXTジャーナルにおもしろい記事があった。

 人に動いてもらいたいなら、「iメッセージ」を使いこなす。


要望を伝える2つの方法

 自分の要求や要望を伝える方法は、2つあります。
ユー(You)メッセージと、アイ(I)メッセージです。


「書類を出しっぱなしにしないで、しっかり保管しておいてくれ」
この指示は、ユーメッセージになっています。
主語が抜けているのでわかりにくいかもしれませんが、主語と述語で明確に言うと次のような命令形になっています。

「あなた(ユー)は、書類をしっかり保管しなさい」
ユーメッセージは、ダイレクトに命令をしているように伝わってしまいます。
人はコントロールされることが嫌いです。命令されると、反論したくなります。

「今、大事な仕事を抱えていて、それどころじゃないんですよ!」とキレてしまう人もいるかもしれません。
特に体育会系の会社や、中年管理職以上だと、
「上司と部下や、先輩後輩の関係なら、命令するのは当然だろ!」
と思う人も多いかもしれません。


         「税所篤快さんに質問する参加者」

 でも、人たらしと言われる人たちは、人に気持ちよく動いてもらうのがうまいです。
そこで、人に要望や要求を伝えるときは、基本的にアイメッセージを使うことをおすすめします。

「書類を出しっぱなしにしないで、しっかり保管しておいてくれると、私は安心できるんだよな」
主語を補完すると、次のような文章になります。

「私は安心できるんだよ。あなたが書類をしっかり保管してくれると」
「私(アイ)」を主語にして、メッセージを伝えるから、アイメッセージです。

 さきほどの命令形と比べて、どう感じられましたか?

 この言い方だと、あくまで自分の気持ちや感情を述べているに過ぎません。相手を責めることもありません。
相手にしてみれば、命令されているわけではないので、選択権が残されています。
そのまま、書類を放っといてもいいし、片付けてもいいし、相手次第です。
 でも多くの人は、命令されたわけではないのに、片付けようという気が起きます。



        「質問に答える税所さん」

 家庭でも同じです。
「ねえ、ちょっとゴミを捨ててきて」
このユーメッセージをアイメッセージに変換してみると、

「ねえ、ちょっとゴミを捨ててきてくれると、すごく助かるんだけど?」
このように、「あなたは◯◯をしなさい」というユーメッセージを言いたくなったら、ちょっと踏ん張って、
「私はうれしい」
「私は助かる」
「私は安心できる」
という自分の感情を言い表すアイメッセージに変換しましょう。


 自分の感情を言い表しているだけなのに、相手はなぜか自ら、あなたの要望を叶えてあげたくなってしまうのです。
命令されて動くよりも、自分の意志で動いてもらうほうがいいのは当然ですね。
アイメッセージを使いこなせると、あなたの世界は大きく変わります。


 なるほど、ぜひやってみよう。

        岬人(はなんちゅう)
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