河原学園は、松山市にある四国最大の専門学校。
そこに看護学科あるとは、知らなかった。
先日、尊敬する愛媛大学農学部の鶴見先生が、
国立大洲青少年交流の家で、河原学園看護学科の生徒に炭焼き実習
を教えるということを聞いた。
そこで新たな疑問。
看護学科の学習と炭焼き?
その関わりがよくわからない。
そんな疑問を持ちながらも、鶴見先生に会うために、
1時間かけて、弟と一緒に出かけた。
夜8時に到着。
会場では、たき火がされていて、学生さんたちはそれぞれ過ごしていた。
すでにドラム缶炭焼き窯が10基ほどできあがっていた。
鶴見先生と久しぶりに再会に話がはずんだ。
そして、看護学科の庄司先生を紹介してもらった。
この時とばかりに先ほどの疑問を聞いてみた。
「看護実習と炭焼きはどんな関係があるのですか?」
すると庄司先生は、誠実にこたえてくれた。
「感性を磨くためです。
炭焼きは、火を入れて、窯開けするまで中の様子が見た目ではわかりません。
でも出てくる煙をよく見ていれば、中の様子が予想できます。
煙の量、色、匂いなど。
それは、患者さんの体の調子を見る場合も同じことがいえます。
患者さんの様子をよく見ていれば、体の中の様子が予想できるのです。
そこで、予防できたり、早い処置ができたりします。」
なるほど。
こんな話を聞いたのは初めて。
河原学園では、毎年この実習がされていて、希望者も今年は80名もいるとのこと。
自然から学ぶことは実に多い。
岬人(はなんちゅう)