お盆が過ぎ、早1週間になる。
窓を開けて寝ていると、朝方は寒さで目が覚めるほどになった。
お気に入りのブログに「自然体バレーボール塾」で有名な草野健次さんのブログがある。
朝日新聞の投稿からの引用らしいが、心に残る内容だったので紹介したい。
『 父親とは・・・
いつのころからか父親を超えていると思っていた。
体格では高校生の時に抜かしていたし、学歴でも勝っている。
社会での肩書でも私の方が受けがいいと思っている。
父は借家住まいで、私は持ち家。
父と違って酒にも飲まれない。
その父がこの冬84歳で他界した。
亡くなる十日前に、入院した父を家族が交代で夜間の付き添いをした。
最後の付き添いとなったその夜、私は間違いに気づいた。
意識がもうろう状態の父に向かって私は言った。
「何不自由なく育ててくれてありがとう」。
父はベッドの中でわずかな力を振り絞って私の頭をなでてくれた。
その時思った。
私は父を超えてなんかいない。
私はいつまでもこの人の子供なんだと。
涙が流れた。
それから3日後に父はこの世を去った。
この夏、初盆を迎える。
きっと日本の歴史にまったくその名を残すことのない父の人生に、精一杯の拍手を送る。
オヤジ、あなたの孫となるこの子たち3人を嫁さんと一緒に、誰にも恥じない立派な大人に育ててみせます。
これからも少しでもあなたに近づいていきたい。』
70歳を超えた私の父はまだ健在だが、
この気持ちはよくわかるような気がする。
今夜、いつもよりも少し長く、
父とおしゃべりしてみようかと思う。