
【名古屋・東区】名古屋市内の某寺の境内で、鈍い金色に塗装された自動販売機を見つけた。 正面と側面に大きな「三つ葉葵」の家紋があしらわれていて、思わず後退りしそうになった。 正面に「尾張七代藩主 徳川宗春」、側面には「温和政要」と表記されており、まるで徳川家御用達の自販機みたいだ。
調べたら、徳川宗春は尾張徳川家の七代当主で、徳川幕府第8代将軍吉宗が主導した質素倹約を基本方針とする「享保の改革」(江戸幕府三大改革の一つ)と対立したため、隠居させられた。 また、「温和政要」は宗春の著書で、自由経済政策理論なるものを記した内容であるため、幕府の「享保の改革」に反するとされて絶版処分を受けたそうだ。
散策疲れで少々喉が渇いていたが、「三つ葉葵」の紋に恐れ多さを感じてしまい、暖かいコーヒーを買うのをつい躊躇ってしまった。


△自販機の正面に徳川家の家紋「三つ葉葵」があしらわれ、「尾張七代藩主 徳川宗春」と表記されている/側面には家紋と「温和政要 愛に敵なし」とある
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます