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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

水郷佐原の樋橋 (香取)

2019年12月01日 | 史跡探訪-日本編

【千葉・香取市】佐原は利根川沿いの中心的な地域で、利根川の河港として発達し、古くから水郷の町として栄えた。 現在も町中を流れる小野川の川沿には、「小江戸」とも呼ばれる当時の古い町並みが残っている。 佐原は関東で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
樋橋はもともと、江戸時代の初期、佐原村の農業(灌漑)用水を東岸から西岸の水田に送るため、小野川に架けられた木製の樋橋だった。 その後、箱型の大きな樋橋に作り替えられ、丸太の手摺りを付け板を敷いて人が渡れる橋になった。 約300年近く使われた後の昭和期(戦前)、コンクリート製に作り替えられた。
樋橋は、水量を調節するために放水する仕掛けになっていて、橋の下側に設けられた樋から水がジャージャーと音を立てて小野川に流れ落ちるので「じゃあじゃあ橋」の愛称で親しまれてきた。 現在の木製の樋橋は、平成四年(1992)に架け替えられたが、かつての「じゃあじゃあ橋」の風情を再現するため、水が流れ落ちるように作られた。
平成八年(1996)、小江戸の町並みに映える風情ある水音は、「桶橋の落水」として環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれた。

小野川沿いに残る古い町並み....江戸、明治、大正の各時代に建てられた風情のある建物が建ち並ぶ

小野川に架かる桶橋....架けた大桶の上に板を張り、手摺りを付けて人が通れる橋になった

橋の下側の大きな樋の両側から、水量調節のため溢れた水が小野川に落ちる仕組み

質素な造りの桶橋は、小野川沿いの町並みに溶け込んでいる

桶橋の袂に設けられた時計は趣があり、「辰鼓楼(辰鼓櫓?)」をイメージさせる

桶橋の真ん中に腰掛が置かれ、観光客への配慮がうかがえる
 
小江戸の町並みに映える風情ある水音は、平成八年(1996)、「桶橋の落水」として環境省の「残したい『日本の音風景100選』」に選ばれた

大樋の両側から水がジャージャーと音を立てて小野川に流れ落ちるので「じゃあじゃあ橋」の愛称で親しまれてきた
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