何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

バンコク、懐かしの思い出!

2018年03月19日 | ひとり言

【タイ・バンコク】現役時代、仕事の関係で1987年~2007年の間に15回ほどバンコクを訪問した。
当時はまだ寺院などに興味がなかったのと、滞在期間が短かったこともあって、前半は寺院や宮殿を訪れる機会は殆んどなかった。 後半になって滞在期間が少し長くなってきたこともあって、2003年頃からは出張先の会社の方の案内で、バンコクを中心に史跡巡りをするようになった。 とはいえ、休日の限られた時間での史跡巡りだったので、何れも駆け足での観覧だった。
バンコクは、チャクリー王朝を起こしたラーマ1世が1782年、チャオプラヤー川西岸のトンブリーから東岸の現在地に遷都した都で、儀式的正式名称は非常に長いが最初の部分をとって「クルンテープ」(天使の都の意)と呼ばれている。
バンコクには王宮の他、ワット・プラケオ、ワット・アルン、ワット・ポーなど独特の形をした黄金色の寺院など歴史的建造物が多くあるが、何故か世界遺産はひとつもない。 調べてみたら、現在、タイには5つの世界遺産があって、その内の3つが文化遺産だがいずれも遺跡だ。
当時撮った写真を見ながらバンコクを思い出し、写真は少ないが懐かしい思い出を記録するつもりで投稿していく。 実は、バンコク訪問が寺院や史跡に興味を持つ切っ掛けとなったようで、2008年から国内の神社仏閣・史跡巡りがはじまり、いまも続いている。
■ワット・プラケオ(Wat Phra Kaeo)■

ワット・プラケオは、1782年、バンコクに遷都した現チャクリー王朝の初代王ラーマ1世が、王宮と同時に王朝の守護寺として建立した寺院。 格式が高い寺院で、三大寺院の一つ。 寺院建立には、ビルマ軍によって破壊された旧都アユタヤの寺院から取り出された煉瓦が使われた。 本堂にエメラルド色の仏像を祀っていることから、「エメラルド寺院」と呼ばれる。
■ワット・アルン(Wat Arun)■

ワット・アルンは、ワット・プラケオからチャオプラヤー川を挟んだ対岸に位置し、ワット・プラケオ創建の前から存在していた古い寺院。 三大寺院の一つ。 ビルマ軍の攻撃で崩壊したアユタヤ王朝後、前タイ王朝の王タークシンが新たな王都を建設するにあたって、タイ王国の夜明けを願って王室寺院とした。 中央に聳え立つ高さ75mの大仏塔は、ヒンドゥー教の破壊神シヴァが住む聖地カイラーサ山をかたどっているとされる。
■ワット・ポー(Wat Pho)■

ワット・ポーは、現チャクリー王朝の初代王・ラーマ1世が、1788年に建立した王室寺院。 三大寺院の一つ。 黄金に輝く巨大涅槃仏と、タイ式マッサージの総本山として知られている寺院。 礼拝堂に安置されている巨大涅槃仏は、全長46m、高さが15mあり、仏像の足裏にはバラモン教の宇宙観を表現した精緻な螺鈿細工画が描かれている。
■王宮(Grand Palace)■

王宮の建設は、ラーマ1世がトンブリーからチャオプラヤー川東岸に遷都した1782年から始まり、国王が代わるごとに宮殿や御堂が増築され続け、現在の姿になった。 王宮に国王が住んでいたのはラーマ8世までで、2016年に崩御したラーマ9世はドウシット地区にあるチットラダー宮殿に移っていた。 王宮は現在、迎賓館として、また儀式や祭典などに使われている。 (写真は王宮の中のチャクリー・マハ・プラサート宮殿)
■ワット・スタット(Wat Suthat)■

ワット・スタットは、ラーマ1世が遷都したバンコクに大仏を置こうと1807年から建築を開始し、27年の歳月を掛けて完成させた王室寺院。 ラーマ1世が安置しようとしたのは、15世紀に栄えたスコータイのワット・マハータート寺院に安置されていた当時最大の仏像だが、巨大過ぎて寺院の門をくぐらせることができず、一旦門を壊して搬入したとされる。
■ワット・ラーチャボピット(Wat Ratchabophit)■

ワット・ラーチャボピットは、ラーマ5世統治時代の1869年、20年の歳月を掛けて建立された王室寺院。 ラーマ5世は独特のヨーロッパ趣味で名高かったことから、内部にはゴシック調の装飾がみられ、また他の寺院には見られない斬新なデザインの造りになっている。
■ウィマンメーク宮殿(Vimanmek Mansion Palace)■

ウィマンメーク宮殿は、ラーマ5世が1902年に別荘として総チーク材で建てたもの。 総チーク材造りの豪華な3階建の建築は世界的にも珍しい。 ラーマ5世崩御後は閉鎖されていたが、2016年に崩御したラーマ9世(プミポン国王)の后によって修復が図られ、1985年から一般公開。 内部には世界各国から集められた家具、調度品、食器などが展示された博物館になっている。
■アンタナ・サマーコム宮殿(Anantha Samakhom Place)■

アンタナ・サマーコム宮殿は、ウィマンメーク宮殿で生活していたラーマ5世が、ドウシット庭園を造成する際、迎賓館および国家儀式の執行用として1907年に建設を命じて建立された。 完成したのはラーマ6世治世の1915年で、以来迎賓館として、また1932年の立憲革命以後は国会議事堂として長きにわたってタイの歴史を見つめ続けてきた。
■スアン・パッカード宮殿(Suan Pakkad Palace)■

スアン・パッカード宮殿は、ラーマ5世の孫にあたるチャムポット殿下夫妻の旧邸。 芸術・文化に造詣が深く、多くの若いタイ芸術家たちのパトロンだった夫妻は、彼らの奨学金を得る目的で、1952年、趣味で集めてきた古美術品を宮殿内に展示して一般公開にした。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大法寺 (山県) | トップ | 森八幡宮 (木津川) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ひとり言」カテゴリの最新記事