よかど!鹿児島

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講演要旨⑤/関西・東海地区での活動(55)

2011-12-07 06:42:44 | 関西・東海地区での活動

3.11以降、不思議な現象が起き始めている。

外資系メーカーがニッポンを目指し始めた。

産業タイムズ社の泉谷社長は、標記の動きを強調された。この欧米工場の進出はどうしたことか。とても気になる情報である。

その要旨は次のとおりだ。

3.11以降、不思議な現象が起き始めている。福岡県直方にヨーロッパの自動車部材大手のマーレーが日本工場進出を決めた。同じく、ヨーロッパの非鉄金属大手のユミコアが神戸進出に続き、横浜の新工場建設をアナウンスした。半導体の世界ではジャズセミコンが兵庫県西脇に進出を決め、ドイツのXファブやアメリカのグローバルファンドリーは日本に工場進出することを水面下で進めている。さらに言えば、フランスの断熱材の大手サンゴバン(従業員20万人)が三重県津に進出を決め、これから150億円を投じる新工場を建設する計画だ。

  この欧米工場の進出大ラッシュはどうした事か。思えば、この20年間日本は外国メーカーの工場進出という点では全く無視され続けた。世界一高い電力、水、労働力、社会インフラのニッポンに対し、欧米系はこれを無視し続けて中国、東南アジアなどに新工場を出し続けた。要するにジャパンパッシングの時代が長く続いた。ところが、いまやパソコン最大手のHPが中国における製造を日本に移転し、国内製造に切り替えた。また、チョコレートのロッテは韓国系企業であるが、韓国の技術ベンチャーと提携し、和歌山にLEDモジュールの新工場建設を計画している。これぞサプライズ。

高いけれど品質を買うという世界になれば、ニッポンの出番という風が吹き始めた。また、相対的に日本の物価は下がり続け、人件費も加速度的に下がっている。45年経てば、中国の製造業の労働者と九州、東北の労働者は賃金がほぼ並んでしまうかもしれない。それならいっそ、日本に工場を作ってしまえという動きになるのだ。また、次世代環境車をはじめ、環境エネルギー関連では日本が開発やマザー工場の柱となることは確実であり、外国系メーカーはニッポンを目指し始めた。これぞパラダイムシフトと言って良いだろう。
 
国内での企業誘致が厳しい中、この外資系メーカーの動向はとても関心の高い情報ではないでしょうか。

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