天文館に2年前開館
民間による宇宙情報館3月で閉館
「宇宙の魅力を広く発信する拠点にする。」という熱い思いで2年前に天文館に開館された「宇宙情報館」が3月一杯で閉館されることになった。
天文館の「うなぎの末よし」の奥山会長が、私財を投じて運営されてきたもので、かねてから開館のいきさつや運営についてお話しをお聞きしていただけに残念な結果だ。
公的な機関等への助成等の働きかけもされたが、個人で開館した施設への助成の壁は厚く、年1千万円の手出しは厳しいものがあったものと思われる。
奥山会長は、かごしま企業家交流協会の理事長である大阪市の是枝東洋ツー工業の社長と高校の同級生でもあることから、うなぎの末よしの敷地が「1779年、島津家第25代当主の島津重豪公が「薩摩暦」を作ろうと天文の研究や観測を行うために建てたドーム「明時館(後の天文館)」」の一角であったことから、宇宙とうなぎを絡めたアイデアを温めていたという。宇宙情報を天文館から発信することで、まちづくりにも貢献できるという思いをかねてからお聞きしていた。
鹿児島大学工学部卒業後、日立に入社され、部長昇進を前にして、今のうなぎ屋を継承された異色の経歴の持ち主の方で、宇宙にかける思いは半端ではなかったが、主業に影響を与える前の撤退は、胸の内が思い図れる。
ようやく国が地方創生を大きな施策として打ち出した折、この事業への係わりが出来なかったものかとの思いもあるが、これまでの奥山会長の熱い思いに、心から「お疲れ様でした。」とのメッセージを送りたい。
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