トヨタ・ホンダなど自動車各社が操業停止を延長
日産を含めた3社の生産停滞分は20万台に達する。
トヨタは今月26日まで、ホンダは27日まで生産を見合わせる。日産自動車は24日、25日は在庫部品だけ精算するが、26日以降は未定としている。この3社で14日以降の生産停滞分は20万台に達するという。
トヨタは、14日~22日、国内すべての完成車生産を停止、26日まで操業停止延長による生産停止分は約14万台に上る。取引先工場の被災や物流網の混乱、電力不足が部品調達に影響している。ホンダも埼玉製作所狭山工場や鈴鹿製作所など完成車工場の稼働停止を27日まで延長することで、グループ全体で約3万3千台(軽自動車を含む)の生産が止まるという。日産は21日から海外生産用の部品や補修用部品の生産を開始、24日と25日は、在庫部品を使い、子会社を含めた国内6工で車両生産を始めるが、在庫部品がなくなれば再び停止する見通しという。
「いったい、いつになれば操業を再開できるのか」、未曽有の震災は、各産業に甚大な影響を及ぼしている。
過去の震災の経験を生かし、トヨタはかねて東海地震への備えを進めてきており、その一つが東北地方への生産分散だった。中部地方、九州で展開してきた工場を東北にも拡大し、国内3代拠点体制を構築してきた。皮肉にも、この東北を襲ったのが、今回の震災だった。
トヨタは、07年7月の新潟県中越沖地震では、エンジンに欠かせないピストリングを製造するリケンの支援に約200人もの人員を派遣し、わずか1週間後に生産再開にこぎ着けたが、今回は過去の経験が通用するレベルをはるかに超えるものだった。
しかしながら、これまで幾多の辛苦を乗り越えてきた日本産業の強みはこれからだと固く信じて疑わない。ぜひ、1日も早く立ち上がってもらいたい。
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