爺が少年時代を過ごした田舎でも、子供向けの駄菓子や雑貨を商う「なんか屋」さんがあって、駄賃を貰うと直ぐに浮き浮きしながら飛んで行ったもの、オマケを貰ったり、クジで当たったりが楽しかった。
「なんか屋」を大型化したのが100円ショップであろう、幼児から高齢者まで気軽に手頃な値段で買い物ができる、時には無くてもいいような品を買い、無駄遣いして楽しさを味わって来る。
老夫婦の買い物と言えば、一日おきに利用している食品スーパー、入店から出店まで、何も語らずに用が足せるので、無口な人にとっては好都合の店である、喋らずとも内心で楽しんでいるのかも。
お喋り好きな爺は、おはよう、こんにちは、ご苦労さん等の声掛けをしながら、顔なじみになった店員やレジ係と仕事に支障のない範囲で言葉を交わすことで、買い物の楽しさを味わっている。