子供は、将来のために、旅に出して世間の風にあてた方がよいと言う誰もが一度は耳にしたことのある諺である。交通手段が馬か徒歩だった昔の旅の苦しさや辛さを例えた諺でもある。
今では、若者たちの多くは、進学や就職のために自由に親元を離れて旅立って行く。爺も20歳の年には下宿生活、親からの解放感もあって失敗もしたが、多くの貴重な体験をした。
爺には、まだ独身の二人の孫がいるが、社会人になると同時にアパート生活をして自立している。コロナ禍で会えないが、幼い頃から食べなれた新潟米が無くなると、ラインか電話が。
身内でも知人でも、親離れしない子、子離れしない親子の姿を見てきたが、温室の中で生活していては、社会で生きるための免疫力がつかないと思う。孫たちの自立に、ほっとした気持ちで成長を見守っている。