配偶者の死は想像したくないが、必ずその日が来る。日ごろは、一緒にいることが当たり前、空気のような存在である配偶者に先立たれた先輩や知人の悲しむ姿を見たり聞いたりしてきた。
人生で起きる出来事の中で配偶者に先立たれることは最も辛いことであり、夫婦の歴史が長い夫婦であっても、短い夫婦であっても衝撃は大きく、仲が良かったほど辛さが増すと言う。
配偶者の死について心の準備ができている人はいない。予期していなかった死であるだけに、「こうしてあげれば」「ああしてあげれば」良かったと後悔の念が吹き出してくるものだとか。
死別の辛さを忘れるため、趣味に専念したり、仏様と生前と変わらない会話をしながら、自分を支えていると聞いている。家内は、爺が先だったら死んだふりして一緒に付いて行くと言っているが。