けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

明日からでは遅い!今から手を打て!

2012-09-14 23:06:40 | 政治
今朝、TVのワイドショーを見ていたら、速報で中国の海洋監視船が徒党を組んで尖閣周辺の領海侵犯を行ったとの一報が入った。「遂に来たのか?」と見ていると、特に過激なことをするのではなく、想定内の主張を繰り返すだけで終わった模様である。もちろん海上保安庁の船に遮られることなく領海侵犯をしているので許せることではない。ただ、日本の船に「ここは中国の領海だから出て行きなさい!」と中国語で呼びかけている映像を録画して報道で流していたから、今日の行動は国内向けのポーズかも知れない。もし威勢の良い対日強硬派が中国政権内の主流派であれば、日本が国有化を行ったら間髪いれずに一揆果敢に攻めて来るだろうが、実際にはその様な事態にはなっていない。だから、今後についても日中の軍事衝突の可能性は意外に低く、それよりも別のアプローチの方が現実性がある。よく言われるのは、台風シーズンに、漁民を偽装して徒党を組んで数百人規模で上陸してくるのではないかという説である。しかし、実際にはもっと単純な方法でせめて来るのではないかと私は感じている。

話によれば、9月16日に中国ではこのエリアの漁業の禁漁を解かれるという。そこで、解禁となればかなりの数の漁業船が一気に詰めかけるだろう。今日の領海侵犯では、侵犯行為は6隻であったが実際には8隻がこの地域に押しかけてきていた。一方で、尖閣などを警備する第11管区海上保安本部(沖縄県)には1千トン以上が7隻配備されているだけという。今日のニュース映像では、規模的には中国側の船舶と日本の船は同規模だから、数の上ではほぼ対等である。ここに民間の船が紛れ込むと、とてもではないが中国の監視船へのケアだけで精一杯で、数十隻の漁船までは手が回らない。こうなると、それらの漁船が上陸しようとする行為には対抗できず、気がつくと大人数で上陸されてしまう可能性がある。

最近は東京都の尖閣調査の映像がTVで何度も流れているが、尖閣には大型船舶が接岸できる場所は何処にもない。したがって、上陸のためには大型船舶から上陸用の小型ボートに乗り換えて上陸を行わなければならない。前回の香港の活動家の上陸の様子のTV映像を見れば、小型ボートでも上陸のために比較的安全に接岸できそうな箇所はそれなりに限られている。つまり、海上保安庁や警察の部隊が上陸する際には、少人数ずつ順番に上陸することが余儀なくされる。これはヘリコプターによる上陸にしても同様で、海上保安庁や警察の力では少人数づつ徐々に人材を投入することにならざるを得ない。

振り返れば、中国と韓国の間では、韓国領で違法操業中の中国漁民を韓国の海洋警察隊員が逮捕する際に、中国人船長が刃物で切りつけて警官が殺されたという事件が先日起きている。だから、先に尖閣に上陸した漁民がじつは訓練された偽装漁民なら相当危険な方法で日本側の上陸に抵抗してくるに違いない。数で圧倒すれば話は別だが、数の上では相手の方が有利である。しかも、こちらは正当防衛であっても銃器の利用は最小限に制限されているのに、相手は危害を加えることに躊躇しない。どう考えても、海上保安庁や警察の出る幕ではない。

しかし、ではここで日本政府が自衛隊を動員して揚陸艇で尖閣奪還に走れるかといえば、日本政府は躊躇するだろう。最終的に決断するにしても、ある程度のタイムラグが生じる。一方、中国側からすると事情は全く違う。自国民が尖閣に上陸していて、下手をすると日本の自衛隊に制圧されて危害を加えられるリスクがあると判断すれば、自国民の救出を名目に即座に軍を派遣するだろう。民間人と一緒に軍隊が上陸すれば、そこに攻撃を加えると民間人に被害が出ることも予想され、日本政府は手が出しにくい。中国政府にとっては都合の良い人間の盾となる。ここから先は順番に入れ替わり立ち代り民間人を送り込み、様々な施設を作ってしまえば実効支配は完成である。

この様に機を逸してしまうと、日本としては次の行動を打てなくなるのは明白である。だから、最初の上陸の前に先手を打たなければならない。そのためには、日本国内の海上保安庁の巡視船を集結して、尖閣周辺を数で圧倒するしかない。中国への遠慮は、さらに危険な事態を招くことになる。
明日からではなく、今から手を打たなければ手遅れになることを忘れてはならない。

←人気ブログランキング応援クリックよろしくお願いいます