先日のブログ「報道ステーションの「産めないのか!」発言発掘を検証すべし!」で報道ステーションの「産めないのか!」発言の発掘についてコメントしたが、昨日の報道ステーションSundayでは、ものの見事に発掘したはずの「産めないのか!」発言を黙殺し、その他の野次だけに焦点を絞った番組作りをした。決定的とは言わないが、状況証拠的には自らの非を認め「産めないのか!」発言の発掘を訂正したかのような展開であった。少し補足すると、報道ステーションが「産めないのか!」発言を発掘した「東京サウンドプロダクション」でのシーンには、テロップで「午後8時」との記載がある。番組は9時53分からだから、わずか2時間前の情報取得ということを意味する。つまり、ごく一部の編集者だけでこの素材を報道するか否かを決断したのだが、時間的には裏取の余裕はないのだから、番組放送後に裏取をして、それ以降の番組においては不採用とする判断をしたような流れだろう。今後、テレビ朝日からの正式なコメントを期待したい。
ところで、色々とネットを探していたところ、私も良く拝見する、うさみのりや氏のブログで「セクハラヤジ問題総括」と題してコメントがあった。別に新しい話しはないが、誰もが感じていることを的確に指摘されていたので私もそれを引用させて頂く。
====うさみのりやのブログ===============
あのヤジ自体が低俗なのは衆目一致することですが、残念ながら低俗なヤジが飛び交うのは日本の議会の常なのでありまして、「なぜこれほど大きな騒ぎになったのか」ということについては、メディア論として一つ考えてみる価値があるように思えます。番組でも触れたのですが、個人的には自民党批判のネタを探していた新聞社と、ネットでの炎上がタイミングよく一致したところに、都議会自民党がまずい対応を繰り返した結果だと思っています。
新聞社側の事情から言うと安倍政権の運営が順調に行き過ぎているので、ここらで少し自民党を懲らしめてやりたい、と批判ネタを探していたところにおあつらえ向きなテーマが転がり込んできたので記事にしやすかったという背景があるようです。一方でネット側としては、塩村議員のtweet、オトキタ議員のブログなどの情報発信が乙武氏や駒崎氏といった協力なtwitterパワーユーザーのRetweetを通して、これはこれでマスコミとは独立の事象として広がっていったのはみなさんご存知の通りです。そこに都議会自民党がウソ、隠蔽、犯人隠し、反省してない反省会見、といったまずい対応を繰り返して炎上の燃料をドバドバと投下して騒ぎが大きくなり、格好のワイドショーネタになっていったというところでしょうか。
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誠にごもっとも。集団的自衛権など、与党自民党の動きが許せないので、足を引っ張るネタを探していたところに良いネタが転がってきたというところだろう。要は、野次の発言者が自民党だからここまで大袈裟になった訳で、逆に共産党などが野次った事件であれば記事には成り得なかったのかも知れない。何故なら、何も面白くない記事だからである。
この様に考えると、先日、私が感じた行き場のない理不尽さを思い出さざるを得なかった。それは、今月23日に亡くなった前内閣法制局長官、故小松一郎氏における国会内外でのバッシングだった。抗がん剤治療を行いながら国会答弁に応えていたが、激務に耐えられなくなり自ら退任の申し出をしてから僅か1ヶ月の死となった。この意味するところは、本人は死期を悟りながら、自らの命を懸けて「集団的自衛権の行使容認」への道筋を付けようとし、一分一秒と命を削りながらの壮絶な生き様であったと言える。
思い出せば、元民主党の参議院議員、故山本たかし氏は自らが癌であることを告白し、がん対策基本法の成立に貢献した。国会議事堂内で痩せ細った体に鞭を打ち、酸素吸入器を装着しながら国会論戦に立った。壮絶な生き様であった。彼が亡くなった後国会では、敵である自民党の尾辻秀久氏が参議院本会議場にて哀悼演説を行ったりもしている。命の灯という、いつ消えてもおかしくないホロホロとした僅かな火種に、その他の国会議員は真摯に向き合っていた美談である。しかし、誰もが抗ガン治療を行っていることを知りながら、小松一郎氏への仕打ちは酷いものだった。毎週、抗がん剤治療は月曜日の午前中と決まっている中で、民主党の尾立源幸氏は月曜日に狙いを定めて質問要求を行い、応えらえないことを受けて、「職務を果たしていない。果たせないならば辞任すべき。」と命がけの小松前長官に対して鬼畜とも言える残虐な仕打ちをしていた。共産党も同様で、「安倍政権の番犬」などと人格否定をするような攻撃に終始し、一分一秒を大切にしたい小松前長官の貴重な時間を全く無駄なことに浪費させ、彼が探し求めた生きた証を無に帰する様な残虐な行いを繰り返した。どうせなら、価値のある論戦を戦わせれば良いのだが、この様な不毛な牛歩戦術的なやり方で、小松前長官を無駄死にさせることで鬱憤を晴らしているという卑怯な行動であった。
しかし、この様な記事は全くもってニュース価値など無いのである。彼ら報道機関にとっては、集団的自衛権の足を引っ張ってナンボだと思っているから、ガブリ四つに議論が噛みあってしまうと都合が悪いのである。だから、どれだけ小松前長官が無念であったのか、そしてどれだけ酷い仕打ちを国会議員やマスコミが行ってきたのかを、殆どの人は伝えようとしない。しかし、私からしてみれば、「自分が結婚してから・・・」との野次を飛ばされ泣き出した塩村都議なんかよりも、よっぽど小松前長官の方が酷い仕打ちを受けたのではないかと確信する限りである。片や「世界中を駆け巡る大ニュース」で、もう一方は「マスコミから黙殺」されて文字通り犬死となってしまった。
これは如何にもアンフェアである。仮に一方はテレビ映りの良い美人議員で、もう一方は冴えないイイ年のオッサンであったとしても・・・。自衛隊だって日米安保だって、元々はマスコミから反対された存在である。しかし、今となっては誰もがその重要性を否定できない存在である。せめて、真面目で前向きな議論をして欲しかった。今となっては、小松前長官は戻ってはこないのだが。。。
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ところで、色々とネットを探していたところ、私も良く拝見する、うさみのりや氏のブログで「セクハラヤジ問題総括」と題してコメントがあった。別に新しい話しはないが、誰もが感じていることを的確に指摘されていたので私もそれを引用させて頂く。
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あのヤジ自体が低俗なのは衆目一致することですが、残念ながら低俗なヤジが飛び交うのは日本の議会の常なのでありまして、「なぜこれほど大きな騒ぎになったのか」ということについては、メディア論として一つ考えてみる価値があるように思えます。番組でも触れたのですが、個人的には自民党批判のネタを探していた新聞社と、ネットでの炎上がタイミングよく一致したところに、都議会自民党がまずい対応を繰り返した結果だと思っています。
新聞社側の事情から言うと安倍政権の運営が順調に行き過ぎているので、ここらで少し自民党を懲らしめてやりたい、と批判ネタを探していたところにおあつらえ向きなテーマが転がり込んできたので記事にしやすかったという背景があるようです。一方でネット側としては、塩村議員のtweet、オトキタ議員のブログなどの情報発信が乙武氏や駒崎氏といった協力なtwitterパワーユーザーのRetweetを通して、これはこれでマスコミとは独立の事象として広がっていったのはみなさんご存知の通りです。そこに都議会自民党がウソ、隠蔽、犯人隠し、反省してない反省会見、といったまずい対応を繰り返して炎上の燃料をドバドバと投下して騒ぎが大きくなり、格好のワイドショーネタになっていったというところでしょうか。
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誠にごもっとも。集団的自衛権など、与党自民党の動きが許せないので、足を引っ張るネタを探していたところに良いネタが転がってきたというところだろう。要は、野次の発言者が自民党だからここまで大袈裟になった訳で、逆に共産党などが野次った事件であれば記事には成り得なかったのかも知れない。何故なら、何も面白くない記事だからである。
この様に考えると、先日、私が感じた行き場のない理不尽さを思い出さざるを得なかった。それは、今月23日に亡くなった前内閣法制局長官、故小松一郎氏における国会内外でのバッシングだった。抗がん剤治療を行いながら国会答弁に応えていたが、激務に耐えられなくなり自ら退任の申し出をしてから僅か1ヶ月の死となった。この意味するところは、本人は死期を悟りながら、自らの命を懸けて「集団的自衛権の行使容認」への道筋を付けようとし、一分一秒と命を削りながらの壮絶な生き様であったと言える。
思い出せば、元民主党の参議院議員、故山本たかし氏は自らが癌であることを告白し、がん対策基本法の成立に貢献した。国会議事堂内で痩せ細った体に鞭を打ち、酸素吸入器を装着しながら国会論戦に立った。壮絶な生き様であった。彼が亡くなった後国会では、敵である自民党の尾辻秀久氏が参議院本会議場にて哀悼演説を行ったりもしている。命の灯という、いつ消えてもおかしくないホロホロとした僅かな火種に、その他の国会議員は真摯に向き合っていた美談である。しかし、誰もが抗ガン治療を行っていることを知りながら、小松一郎氏への仕打ちは酷いものだった。毎週、抗がん剤治療は月曜日の午前中と決まっている中で、民主党の尾立源幸氏は月曜日に狙いを定めて質問要求を行い、応えらえないことを受けて、「職務を果たしていない。果たせないならば辞任すべき。」と命がけの小松前長官に対して鬼畜とも言える残虐な仕打ちをしていた。共産党も同様で、「安倍政権の番犬」などと人格否定をするような攻撃に終始し、一分一秒を大切にしたい小松前長官の貴重な時間を全く無駄なことに浪費させ、彼が探し求めた生きた証を無に帰する様な残虐な行いを繰り返した。どうせなら、価値のある論戦を戦わせれば良いのだが、この様な不毛な牛歩戦術的なやり方で、小松前長官を無駄死にさせることで鬱憤を晴らしているという卑怯な行動であった。
しかし、この様な記事は全くもってニュース価値など無いのである。彼ら報道機関にとっては、集団的自衛権の足を引っ張ってナンボだと思っているから、ガブリ四つに議論が噛みあってしまうと都合が悪いのである。だから、どれだけ小松前長官が無念であったのか、そしてどれだけ酷い仕打ちを国会議員やマスコミが行ってきたのかを、殆どの人は伝えようとしない。しかし、私からしてみれば、「自分が結婚してから・・・」との野次を飛ばされ泣き出した塩村都議なんかよりも、よっぽど小松前長官の方が酷い仕打ちを受けたのではないかと確信する限りである。片や「世界中を駆け巡る大ニュース」で、もう一方は「マスコミから黙殺」されて文字通り犬死となってしまった。
これは如何にもアンフェアである。仮に一方はテレビ映りの良い美人議員で、もう一方は冴えないイイ年のオッサンであったとしても・・・。自衛隊だって日米安保だって、元々はマスコミから反対された存在である。しかし、今となっては誰もがその重要性を否定できない存在である。せめて、真面目で前向きな議論をして欲しかった。今となっては、小松前長官は戻ってはこないのだが。。。
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