けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

「神様」ジーコが黙るとき

2020-12-07 22:23:26 | 政治
変なタイトルをつけてしまったが、その理由は最後に書きたい。

ここ2週間ほど、何処で書くべきかと悩んでいたが、いよいよ決定的になってきたので書いておこうと思う。アメリカ大統領選についての話である。ただ、誰が次期大統領になるべきかという話ではない。大統領選にまつわる、メディアの動きについてである。

まず、言うまでもなく、今回の大統領選にはありとあらゆる選挙不正が行われていたようである。もちろん、選挙翌日辺りからの大統領選に関するトランプ支持派のネットでの指摘などは、かなりの部分がフェイクニュースだったりして、ことの真偽を判断するには注意が必要であった。しかし、3週間ほど前から状況は変わってきた。それは、シドニーパウエル弁護士の参戦である。もちろんご存知の通り、彼女はトランプ弁護団の一因ではなく、この弁護団に所属したこともない。あくまで、アメリカ国民「WeThePeople」の名のもとに、巨悪に敢然と立ち向かうイチ弁護士というところ。しかし、その所属がどうであるかという話は横において、所謂、トランプ再選支持派の中では、その言動、発言内容に信ぴょう性を感じさせる弁護士だった。彼女の経歴を見ても、到底、根拠のない絵に描いたような「陰謀論」をでっちあげて喜ぶような人ではない。逆に、その「陰謀論」の登場人物からの名誉棄損の訴えを受けることを考えれば、(仮に全部が本当でも)やっていることは非常にリスキーだから、弁護士人生を全てかけての一世一代の大博打を打ったとしか見えない。なのに、勝算のない「陰謀論」に突き動かされたなど、到底、ありえなる話ではない。

この様に考えると、シドニーパウエル弁護士の主張する「疑惑」は、少なくともジャーナリズムを自称する大手メディアならば、ことの真偽を調査する義務を負っていると言って良いだろう。さらにこの数日の間に、半沢直樹バリの決定的ともいえる不正の証拠も表に出てきた。もう逃げようがない。

しかし、多分、FoxNewsを除けば、アメリカのほぼ全ての大手メディアはこの疑惑を黙殺し、さらに言えばそれだけではなく、その様な「疑惑」を完全無視するよう、視聴者(読者)に「同調圧力」をかけ続けたのである。そして、選挙に関わる疑惑に、簡単に尻尾を掴まれてしまうあからさまなフェイクニュースまで使って、「トランプ派の言うことに耳を傾けてはいけない。何か言われたら、すぐに耳をふさぎなさい。」という教えを徹底し続けていた。

シドニーパウエル弁護士の主張は、聞けば聞くほど信じがたいもので、3流の小説家の書いたような荒唐無稽なお話のようで、多分、何処かの映画プロデューサにその話が持ち込まれても、とても相手にしてもらえないようなお粗末な話である。しかし、その何分の一かが真実であるならば、(共和党も含むが)民主党の多くの議員がお縄になり、その何人かは反逆罪などの(死刑まではいかなくても)終身刑ぐらいにはなりそうな犯罪を行っている。それに対して、今のメディアが行っていることは、それらの人の罪を暴こうとする行動を妨害し、犯罪行為を隠ぺいするための行動である。反逆罪の共謀が認定されても不思議ではない。

そこまで明らかな、Clear and Present Danger状態の中で無邪気に振舞うメディアを見ていると、その不正が暴かれて、今回トランプが再選しても、ないしは4年後の再チャレンジで返り咲いたとしても、その時に何が起きるかは目に見えている。

そんな中、私は1994年の出来事を思い出した。その年にアメリカで開かれたサッカー・ワールドカップで、ロマーリオの大活躍でブラジルが優勝した。やんちゃなロマーリオは行く先々で顰蹙を買い、サッカーの「神様」の異名を持つジーコがロマーリオのやんちゃさをたしなめた。しかし、それを受けてロマーリオは言い放った。「(ワールドカップで)負けた奴は黙ってろ!」この一言で、ジーコは何も言えなくなってしまった。

今後、遅かれ早かれ、不正は明らかになるだろう。不正が明らかになった後、時の大統領がトランプであるならば、いかなるメディアもトランプに何も言えなくなる。何か言えば、「反逆罪の共犯者は黙ってろ!」、「フェイクニュースで世論を誘導するんじゃない!」、「真実はそこにはない!」と、ありとあらゆる言葉で罵倒され、沈黙せざるを得ないメディアをアメリカ国民は失笑するだろう。

ジーコは別に悪くはない。しかし、それでもジーコは黙らざるを得なかった。アメリカ・メディアはこの後、何も言えずに黙らざるを得ないのだろうか?

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