けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

政治とは結果責任である

2011-11-03 23:22:35 | 政治
政治とは結果責任である。

仮に、悪意はなくとも、ないしは発想自体は評価されるべき内容であったとしても、結果が裏目に出たのであれば、その責任は何処までも追求されるべきである。

先日、東京都小金井市の市長が辞職した。周辺の市のゴミ処理場を利用する際の費用が無駄遣いと断じて市長に当選し、その結果、周辺の市の反発でごみ処理の受け入れを拒否されて、にっちもさっちもいかず、やむなく辞任に追い込まれた。産経新聞の社説?「産経抄」にて、このニュースを取り上げていた。

元市長は元朝日新聞の記者だったそうだから、無駄の追求はお得意であり、悪意ではなく善意から出た提言であったことは伺い知れる。しかし、結果として市民を窮地に落とし込んだのであるから弁解の余地はない。辞任すればそれで良いのではなく、辞任表明後も解決の糸口が見えてない現状では、無給であろうと今後も元の状態に復帰するためにどこまでも尽力し続けなければならない。それが結果責任というものである。

「産経抄」では、鳩山、菅、両元首相の話を引き合いに出していたが、誰もが同じことを思い出したであろう。

菅さんは多分、戦後最悪の首相として後世に長く語り継がれるであろうが、しかし、鳩山さんも醜さでは負けていない。民主党は「自民党時代の辺野古移設案なんて、どうせ元々不可能であったんだから、現状と大して変わらない」と開き直るが、これほど無責任な主張はない。ハナから責任を取る気のない人は、政治家なんかにならないで欲しい。

自民党時代の橋本政権では、橋本龍太郎、梶山静六のツートップが汗をかき、大きな筋道をつけることまでこぎつけた。確かに、ここまで住民の半分ぐらいが常に反対派であったから余談を許さない状況であったのは間違いないが、少なくとも残り半分は条件付き賛成と言っていて、知事や市長も慎重ながらも移設に前向きであった。正直、札束で頬を叩き、強引に言うことをきかせるという感じはフェアではないかも知れないが…。ただ、それが綺麗か汚いかに関係なく、安全保障上の理由で選択肢が絞られる中、結果的に普天間周辺の危険性が改善され、沖縄全体でみればプラスとなると判断されるのであれば、多少はアンフェアであっても、結果責任が問われる政治家は敢えて悪人となる覚悟が必要である。

繰り返すが、沖縄の具体的な議題に特化すると解りにくいが、失敗したら致命的となる課題がある場合、理想的な状態を達成できる可能性が1%に満たない状態ならば、当たって砕けろ的な博打打ちの政治家は最低である。もちろん、課題を解決することに目をつむり、自分が権力を持っている間は当たり障りのないように静かにしていよう…、話題を他に逸らせよう…、という政治家は同様に最低である。どちらが最悪かを議論するのに意味がないが、普天間問題について言えば、前者が鳩山さんで、後者は鳩山政権で副総理になった頃からの菅さんのスタンスである。

結果、今後、30年間は解決不可能だろうという状態に至った。日米関係がギクシャクし、尖閣問題、北方領土問題と、中国、ロシアが徒党を組んで日本を揺さぶり出した。単なる普天間問題以上の最悪の状態を生んでいるのが現状である。

玄葉外務大臣が鳩山元首相の発言に対し誤りを認め「お詫びの思い」を述べたのに対し、野田首相が鳩山さんに謝罪したという。もし、鳩山さんサイドから発言への不快感が伝えられなければ、野田さんからわざわざ話題にして謝罪することはないだろう。とすれば、鳩山さんは未だに反省の色が見られないということになる。

本来であれば、ここまでの状況に追い込んだ責任をとって、首相を辞任しようが議員辞職しようが、そんなことと関係なく沖縄に頻繁に出向き、沖縄県民に謝罪の行脚をし続けなければならない。それが嫌ならば、沖縄以外の県知事を周り歩き、米軍の受け入れをしてくれる県を探し出さなければならない。ウルトラC的な戦略を練るために、日本中の頭脳を結集し、知恵を出し続ける行動でも構わない。

しかし、である。
彼が辞任後にしたことは、裏で民主党員を操り、自らがキングメーカとして闇の権力を握り続ける努力である。仮に自分のためではないと弁解したとしても、民主党政権を延命させるために腐心していたのは間違いない。決して国民や沖縄県民のことを考えているのではない。次の衆院選には立候補せずに引退するといった約束も保古にした。

以上は鳩山さんを中心とした話だが、菅さんもそれ以上のことをしてきた。結果責任の「責任」の意味を理解できない総理はもうこれ以上はいらない。

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