けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

4つの人種(政治の信頼を取り戻すには…)

2011-11-01 23:31:52 | 政治
最近、テレビやニュースで「政治家の質の劣化」が話題になっている。

質が劣化したかどうかは定かではなく、昔は昔なりに族議員が私利私欲に走ったり、汚職なども今よりもチェックがが緩いために問題とならないケースもあっただろう。だから、今と昔を比較するのはあまり建設的ではないと思う。しかし、民主党に政権が変ってから、目に余ることが多くある。

今回は、4つの人種について、日頃思っていることを書かせてもらう。

世の中には、大別して4つの人種がいる。「自分に厳しいが、他人にも厳しい人」「自分には厳しいが、他人には寛容な人」「自分に甘いが、他人にも寛容な人」、そして「自分には甘いが、他人には厳しい人」。

政治家にとって、信頼の置ける人であるか否かは生命線である。上の4つの人種のうち、誰からも避難されることなく受け入れられるのは、「自分には厳しいが、他人には寛容な人」であろう。2番目、3番目は意見が分かれるところであろうが、少なくとも「自分には厳しいが、他人には寛容な人」「自分に甘いが、他人にも寛容な人」がそれぞれのいずれかに該当ずるのは間違いないだろう。問題なのは「自分には甘いが、他人には厳しい人」である。この様な人は誰からも信頼されない。そんな人の話は聞きたくもない。

さて、政治に話を戻せば、信じ難いほど「自分には甘いが、他人には厳しい人」が多いことを痛感させられる。民主党が野党の時代、当時の与党自民党に対して色々と攻め立てた。別に、その当時の自民党が良かったとか悪かったとかは別にして、当時の民主党の言い分にはそれなりに理にかなった部分が多かったと思う。しかし、政権を取ってからの民主党は、あまりにもご都合主義の部分が多い。
その最たる物は小沢氏の証人喚問招致の問題だろう。少なくとも、秘書が3人逮捕され、1審で有罪判決が出た。もし、自民党政権時代に自民党側にこの様な事件が起きたら、間違いなく野党であった民主党は証人喚問を要求するだろう。そして、過去の実績からすれば、自民党はその要求を最終的には受け入れただろう。(その政治家の政治的力量は別にして)良識ある自民党の某幹部は、それを理由に自ら襟を正して議員辞職までしている。

民主主義とは「手続き」そのものである。物事にはルールがあり、それが良かれ悪かれ、ルールに則って事を進め、その結果として独裁者や不正を働くものを排除する。それが民主主義である。これまで、悪事を働く少なからぬ政治家は、自らの身を守るためにトカゲのしっぽ切りとして、秘書に責任を押し付け逃げてきた。この様な事態を防ぐため、国家には疑惑を究明する権限があり、ギリギリのところで自民党政権時代もそれに応えてきた。

しかし、である。民主党政権では、衆院で大勢力を持つ与党民主党のNo.2の幹事長が一介の議員に指示しても拒否される。痺れを切らしてNo.1の代表が直談判しても話はまとまらない。なのに、それに対するペナルティは非常に甘い。

派閥の議員からは「推定無罪の原則」という声を聞く。当の国会議員が法律を作ったために現在がある「検察審査会による強制起訴」のルールも、「不当な法律」と一蹴する。ソクラテスは「悪法もまた法なり」と言ったそうだが、それが民主主義である。JR西日本の旧経営陣や明石警察署の副署長などに強制起訴の判断が出たとき、彼らが「不当な法律」と声高に叫んだというニュースは私は聞いていない。制度そのものにバグがないとは言わないが、これでは単に「私はご都合主義者です」と宣言しているようなものだ。

もちろん、「小沢氏は証人喚問に応えるべきだ。ただ、制度そのものには不備があるから、小沢氏問題と切り離して、この法律の是非を議論しようではないか!」と言うのであれば、これは非常に筋が通っている。私はこの様な人のことを、「自分には甘いが、他人には厳しい人」とは言わない。しかし、「私はご都合主義者です」と宣言しているような人たちは明らかに「自分には甘いが、他人には厳しい人」そのものである。

もちろん、民主党が全て悪いと言っているのではなく、自民党にも今現在もこの様な人は多く残っていると思う。だから、これは全ての政党に当てはまる問題である。ただ、自民党は長い歴史を生き抜いていく過程で、その様なガスを爆発する前にガス抜きする術を持っていたような気がする。今の民主党にはその術は残念ながら持ち合わせていないようだ。
ちなみに、このご都合主義者の傾向として、自分のご都合が「わがまま」と言われて孤立しないよう、徒党を組むことが多いようだ。民主党であれ自民党であれ、所謂、派閥とはそういうものであろう。権力を握れば何でもできる。それが、彼らが信じるルールのようだ。

具体的な答えそのものではないが、「自分には甘いが、他人には厳しい人」が権力の座に着かないよう、その様な人たちを政治の場から排除できるルール作り、環境作りが急務であると思われる。

その様なルールはないものか・・・。

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