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ブログ的なアレです。

心と頭

2008年10月17日 | 仕事とか堅苦しい話
今日は良い事があった。
ミーティングで、ここ数週間かけてコツコツ進めてきた作業が認められたのだ。

「あれだけの情報よく集められたね。おかげでだいぶ助かったよ」

外人によくありがちな心のこもっていない社交辞令かもしれない、という冷静な判断がそこには多少あるが、まぁ、嬉しい事には変わらない。

しかもそれを言ってくれたのが、先日、飛び込み営業力が足りないと指摘していた人だったので喜びもひとしお。

「ここ数週間ですごく変わろうとしていたよね」

そう、確かに変わろうとしていたのだ。
正直なところ、意を決して「その第一歩」を踏み出し、プライドかなぐり捨てて、色々なところに玉砕覚悟でアタックして、実際に玉砕した事もしばしだったが、何とかそれなりの結果は出す事が出来たんじゃないかと思う。

その姿勢を誰にそれを見せようとしていたわけではない、いや、もしかしたら見せようとしていたのかもしれないが、いずれにしてもそのポイントを大勢がいるミーティング内で取り上げてくれたのは、すごく嬉しかった。涙出そうになった。

ホント思考回路が単純に出来てるよなー、俺。



しかしそれ以上に今日は大きな発見があった。
それは先日話をした「仕事における遣り甲斐をどこに見出すか」に大いに関連するところ。

実はここ数日相変わらずその事ばっかり考えてきた。

「やっぱり誰かに喜んで欲しいんだよなぁ」

「でも、そんなに高尚な奉仕精神、俺にあるのかな」

「本当は『認められたい』っていうエゴに近い感情なのかもしれないな」

「でも違うよな、かっこつけるつもりじゃないけど『認められたい』っていう感情は薄いんだよな、単純に誰かに喜んで欲しいんだよな」

「でも誰も喜んでくれているような気配ないしな・・・何か物足りないな」

「あーもー!『物足りない』とか言ってる時点でエゴの固まりだよ!」

もう、何これ。
鶏か卵が先かトークになってきた。

「考えても答えは出ないんだから、とりあえず前に進め!進みながら答え出せ!」

と心の中でつぶやくも、つぶやけばつぶやく程「でも、本当はどうなんろう・・・」とどうしても考えてしまう。
相当にシツコイ。



で、気付いた事があった。
「心」と「頭」は全くの別物ということ。

「心」では「周りに喜んで欲しい」と思っている。けれども「頭」ではそれが「偽善めいているのでは?」だったり「それってただのエゴじゃね?」と一般的な通念を持ち出してくる。この「心」と「頭」が一緒くたになっていたらから「おいおい、結局どっちなんだよ」と判断が鈍っていた気がする。

ただ、これを分離させると、色々な事に理屈が通るようになる。
「心」がもっとしっかりしていれば、もっと「心」を信じてあげられれば、「頭」によって持ち込まれた客観的な視点にブレる事も少なかったのだろうな、と。もっと「心」が強ければ、納得がいかない状況でも、自分を信じながら進む事が出来たのだろうなと。

例えるならばこんなやりとり。

心「やっぱり『周りに幸せになって欲しい』という価値観は大事でござる」

頭「殿!恐れながらそれは単に『周りに認められたい』という自己顕示欲なのでは?徳川恩顧の譜代としてそれはいかがなものか?殿は尊皇攘夷の流行に乗ろうとしているだけじゃ!」

心「ジイ、よく言ってくれた。なるほど、確かにそういう考え方もある。尊皇攘夷なんぞといった風潮には流されるつもりも無いが、しかし徳川の封建制度はもう限界なのだ。これからは町人の時代がやってくる。その時に藩の者たちを路頭に迷わすわけにはいかないのじゃ、みんなに幸せになって欲しいのじゃ。分かってくれるな、ジイ」

頭「殿・・・分かり申した!」

みたいなプチ評定が頭の中で繰り広げられていく感じでしょうか。
分かりづらいですか、そうですか。



あとはもう一つ。
改めて「心」に耳を傾けてみると、やっぱり素直な気持ちとして「周りに幸せになって欲しい」という想いが強い事に気付く。少なくとも今の段階では。

そしてそれを受け入れた前提で、ここ数週間の行動を振り返ってみると、ほぼ全ての行動原理はこの「想い」が源泉となっていたと気付く。玉砕覚悟になれたのも、スーパーに行く時間がなくてレトルトカレーで耐えられたのも、キツイ事を言われても何とかそれを乗り越えようと思える事が出来たのも、それは全て「周りを幸せにしたい」という想いが根底にあったからこそなのだと。

それが今回はたまたま良い結果に転がっただけなのかもしれないが、この「想い」は、仕事において唯一自分が誇れるものだし、それを大切に育まなくちゃいけないし、ブレによってそれをおざなりにしてはいけないのだと。

もっと素直になって「心」を信じよう、「心」を鍛えよう。

そんな事を思ったわけです。



以上、長文につき失礼しましたが、あまりにも色々と嬉しかったので、つい舞い上がってしまいました。
というわけでアレを色々とよろしくお願いします。

コメント (2)
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