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ブログ的なアレです。

冬は苦手

2008年10月03日 | なんとなくアレなやつ
最近、やけに冷え込みが激しくなってきた。
10℃を切る日も目立ってきた。
よくよく考えてみれば、ロンドンの緯度は樺太と同じなのだから寒くて当たり前だ。

それにしても冬はどうも苦手だ。
布団から出るのが億劫になるし、外に出れば手はかじかむし、日は短い。
ついこの間までは、21時になっても明るい日々が続いていたのに、今は17時にでもなれば日は落ちきっている。

しかし何よりも苦手なのは、この冬の匂いだ。

例えば、その匂いはどこか日本の正月を思い起こさせる。
「落ち着いてオコタにでも入ってミカンでも食べたい」もしくは「友達と初詣にでも行って、甘酒でもすするかな」という感情が反射的に沸き起こる。

「みかん食べたいなー」
「熱い甘酒すすって『あつっ!』とか言ったら、『もー、気をつけてねー』とか言ってくれる女の子と行きたいなー」

様々なワクワクが頭の中を駆け巡る。
(要はただの妄想だけど)

が、実際はまだ10月で正月はまだ大分先だ。
何よりもここはイギリスだ。
「それをしたい」という感情が自然と沸き起こるのに、それが出来ない事に居心地の悪さみたいなものを感じる。

この匂いは、もしかするとオーストラリアの冬の朝にも似ているのかもしれない。
針葉樹や芝草の放つ緑の香り、朝日に照らされ大気に放出される露の香り。

そういえばオーストラリアにもかれこれ10年以上行っていない。
自分が青春時代を送ったオーストラリアは今どうなっているのだろうか、みんなは元気にやっているだろうか。
そういう郷愁の念がなんとなく自分を不安定にさせる。

ただ、何年後かに、その時はどこの国で何をしているかは分からないけれども「この匂いはイギリスの匂いと似ているな」と思うのだろうか。それはそれできっと良い事なのだろうとは思う。色々な国で色々な経験が出来ているという事なのだろうから。でも、きっと何か懐かしい想いに駆られて、寂しい気持ちになるんだろうな・・・。

やっぱり冬は苦手だ。

コメント (6)
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