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ブログ的なアレです。

イギリスに行くという選択肢をとってしまったがために。

2008年10月10日 | 仕事とか堅苦しい話
今日はロンドンから北に180マイル(約290km)のオフィスに出張。
昼過ぎからミーティングを開始し、夕方にようやく終了。

むー、濃いミーティングだった。
疲れた。



さて、ミーティングも終わったのでメールチェックをしてみると、

「今ロンドンにいるんだけど飯でも食おうよ」

と、神戸時代に一緒に働いていた外人上司から突然の連絡。

「む・・・今ならギリギリ間に合うな」

大急ぎでロンドンに戻る。



さて、この元上司、関係がかなり微妙だ。
何故かと言うと、ロンドン行きが決まった時にしきりに引き止められた経緯があるから。
やれ、これからビジネス拡大が見込まれているから残って欲しいだとか、日本に居続けても遣り甲斐のあるグローバルな仕事に携われるだとか、けんたがプロジェクト仕切る事をお客にコミットしてしまっただとか、まぁ、とかく色々と説得は受けたのだが、イギリス行きの切符を手放す程ではないと判断し、申し訳ないなと思いつつも誘いを断った。

その後も暫くは業務引継ぎのために神戸には残っていたのだが、その件があってからとは言うものの、何だか冷たい。言葉の端々で「まぁ、けんたはもうすぐいなくなるからこんな事言っても仕方が無いけど」と、やたらと棘のある、もしくは突き放した言い方をしてくる。まぁ、外人なんてそんなもんなんだろうけど、何となくモヤモヤした気持ちが残っていたのは確か。

そんなこんなをすっかり忘れての久々の再開。

まずは軽く会話を切り出すために、最近の近況はどうか、何故イギリスに来ているのか、と尋ねる。
どうやらビジネスが拡大していて、アジアだけじゃなくグローバル展開のオファーが舞い込んで来ているとの事。

「おぉ!面白そうですね!何かボクが現場からいなくなった途端に急展開し始めましたね!それだったら神戸に残るべきだったなぁ・・・」

この発言がいけなかった。

「だってお前はイギリスに行くっていう選択肢を取ったんだろ?今さら遅いよ」

そんな言い方しなくても・・・。

軽い会話をするつもりだったのに、場の空気が一気に重くなる。



ただ、今になって思い返してみると、この元上司の発言は(言い方は他にもあったかもしれないが)とても正しいと思う。むしろ私の発言が不適切だった。色々な人たちの想いを、ある意味で置き去りにしてイギリスに来てしまったのだから。そんな選択肢をとった人間にかける言葉なんて、本来は無いはずだ。

何であんな軽率なこと言っちゃったんだろ。
今頃になって後悔。

そしてさらに思う。
何かを選択するという事は、同時に何かを犠牲にしているという事に。

ただ、今ここにいる自分はイギリス行きという選択をしてしまった。
パラレルワールドにいる自分を羨んでも仕方が無い。
なれば、やれる事はただ一つ。
その犠牲を上回る何かを、ここイギリスで達成させ、パラレルワールドにいる自分が羨むような人生を歩むしかない。

任期も2年と限られてるし。
残り20ヶ月・・・頑張らないとなぁ。

コメント
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